ある日森の中、オオカミさんに出会った
有り得ない。
ほんっっっとにあり得ないんだけど!!
こんなどこともわからん森の中で、周りケモノ?動物?なんかわけわからん生き物に襲われているのに、まだ赤ん坊の私だけ残して逝っちゃうとかあり得ないんだけどーーー!
只今、先ほどまで面倒見てくれていたきれいなお姉さんが私だけ隠してどっか行っちゃったんだけど。
いや、多分だけど、私のことを守ろうと自ら出て行ったと思うけども!
でも!でもでも!!!
1歳の幼女残して死んじゃうとかこれから私どうなるの!?
周囲からは何やら聞こえてはならんような咀嚼音やら唸り声がまだに聞こえていますけども!
(どうやら転生に気付いて早々に天に召されることになったもよう)
周囲の音を聞きつつ遠い目をするリリー1歳女児である。
Uooooooonn!!!
あれ?なんかオオカミちっくな鳴き声していますけど?
さっきまでいたオオカミっぽいやつとは別の生き物?
んんん?
なんかどたばたと逃げ惑うような?走り去っていくような?音がしますね。
(詰んだな。
これは大型のオオカミっぽい声やね、知らんけど。
確実に臭いで探されて仕留められるやつ)
ガサガサ
フンフン
ガガガ
ごそごそ
いやん。これ見つかってるーーー!
荷物よけないでーーー!
(ワタシ赤ちゃん、お肉そんなにないからおいしくないよーーー!!)
バサッ
最後の布が取り払われたところ、正面にあったのはオオカミの何倍も大きい真っ白なオオカミ?だった。え?自分で言っててよくわからないんだけど?
とりあえず口を見るに私など一口で丸のみですやん。
(神様仏様、どうか痛くありませんように)
ギュッと目をつむってその時を待っていた私の耳に届いたのは
咀嚼音でもなければうなり声でもない。
「うむ。やっと見つけたぞ」
なんだか私好みの低めで落ち着いたしゃべり方のイケボ。
(あれ?ここってまだ生きてるい人いたっけ?)
そんなことを思いながらそろ~っと目を開けると目の前には変わらずオオカミさん。
(あれ?でもなんか襲ってこない?
いやいや!さっきの声誰よ!!)
「けがはないか?どこか痛いのか?」
こてんと首を傾げこちらをのぞき込む推定オオカミさん。
ちくしょー!でかいけどかわいいじゃないか!!
(いやいや!もしかしなくてもしゃべっているのあなたですか!?)
「もしかしてハマって出られないのか?引っ張てやろうか?」
「あう、だりぇ?」
あーーーん、まだそんなにしゃべれないんだよー
てか、だれか今の状況説明プリーズ!




