ある日森の中、オオカミさんに出会った2
とりあえずオオカミさん?に引っ張り出していただき、オオカミさん?に何もないところに連れられてこられました。
あ、まだ歩けないので(多分)猫の子を運ばれるように服を咥えられてですけども。
ちょっと首が締まりそうだったのは内緒だ。
あと、周りは諸々見ちゃダメな感じで鉄臭い。なのでとりあえずオオカミさん?に視点は固定。
上向きすぎて首がだるくなるので少し離れてほしい。
(よし!まともにしゃべれないけど頑張る!!)
「わたち、たべゆ?
「ん?腹が減ったのか?」
「ちゃう。オオカミしゃん、わたち、たべゆ?」
目の前のオオカミさんは私の言葉におメメをかっぴらいて固まってしまった。
(あれ?なんか変なこと言ったかな?言葉は多分間違ってないはず。でもハキハキはまだしゃべれないんだよう。
んんん?どうしたのかな?)
コテン、と首をかしげるとハッとして慌てて否定する。
「食べたりしない!!俺はお前を迎えに来たんだ!
とりあえずここではなんだから場所を移動するぞ。そこで詳しく話す」
どうやら食べられることはないらしい。
(まあ、ここにいてもいずれ何かに襲われるか、違う盗賊にさらわれるか…
どちらにしても先が分からないなら、とりあえず敵意のないこのオオカミさんについて行くのがベストかな?よく見たらめっちゃ優しい瞳してるし)
そんなことを考えハッと何かに気づく。
「ありゅけない…」
結局またもやオオカミさんに背中辺りの服を咥えられ森の中をひたすら進んだ。
とにかく速かった。
周りの景色が新幹線ですか?って錯覚するくらいには速かった。
あと、不思議なのはそんなに速いのになぜか風が当たらない。
普通空気抵抗っていうんだっけ?あれがすごいと思うんだけど。
うすうす感じていたけどここって日本どころか地球でもないよね?
え?まさかの異世界転生とかいうやつですか?
わーーーーーん!
これから私どうなっちゃうの!?
オオカミさんに運ばれながら思わず遠い目をするのだった。ちゃんちゃん。




