第三十二話 帰還
「んー?」
次郎は目を開けると、目の前に賢治がいて、
「心配しましたよ‼もう‼次郎さん、あの時なにがあったんですかぁ‼」
と、賢治は心配をしてくれていた。そして次郎は、
「すまん、’デット’との戦いは終わったか?」
と、聞いて、賢治は、
「終わりました。あなたがボスを倒したんですよ‼」
と、答えた。これに次郎は
「ふぅ~、良かった良かった…。」
との安堵の息を漏らした。そして、賢治は、椅子から立ち上がり、
「私はこの後、仕事がありますので、雄二さんが心配してましたよ、ですので、元気になったら、雄二さんの部屋に行ってみてください…。」
と、言い、次郎の部屋から出て行った。そうして次郎は、
「さてと、雄二さんの部屋に行くか…。」
と、自身の毛布をどかし、衣類を見た時、
「賢治がやってくれたんだな…」
と、呟きながらパジャマから着替え、
「よし、雄二さんのところに行くか‼」
と、ドアを開けて、
「思えば、ここもいつの間にか9年経ってるな…。あの時雄二さんは二十三歳くらいってことは、今は雄二さんはもう三十二歳頃か…、年って、経つの早いんだな…」
と、雄二さんの部屋へと歩いて行った。
いざ、ついてドアを
「コンコン」「コンコン」「コンコン」
と、叩いてみると、
「はーい‼」
と、メイドさんの声が聞こえた。
(俺が時山大帝国に来る前に、いたメイドさんだ…。)
と、薄々思いながら中に入っていった。そうしたら、
「だいしょうぶだった?次郎さん、あれから1週間寝込んでいたらしいよ」
との、心配そうな雄二さんの声が聞こえてきた。これに対し次郎は、
「もうだいしょうぶです」
と、答えた。そうしたら雄二は、
「さてと、今日はもう休んで、明日の午前十時、食堂で集合しよう‼」
と、言った…。それを言われると次郎は雄二の部屋を退出していった。




