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異世界ポイント生活 ~幼女になって世界を守ります~  作者: グリゴリグリグリ
『強さと権力を結びつけると厄介になるよ』
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第48話

 太陽はサンサンと輝き、吹き抜ける風は爽やかです。畑には種々様々な野菜が植えられ、その緑が目に優しいです。少しの青臭さすらも心地良いほどでした。

 神様とのポイント交換で手に入れた植物の種や苗は特特別製で、成る物はワタクシが暮らしていた世界の物同じです。が、季節なんかは関係なく、土と水さえあれば育つらしく、バカンスの後に畑を作って、マジラを探していた一ヵ月放っておいても青々も実っています。

 同じように、観賞用の花々も植えたりしています。こちらも特別製です。

 気候的にはこちらの世界の植物を使えば良いのでしょうが、それだとちゃんと世話をしなければいけません。

 マジラを見つけるのに時間がかかったように、ターゲットによっては長い間家を空けることもあるワタクシにとっては、そのままの植物よりは神様によって手の加えられた植物の方が都合が良いのです。

 この小さな島に小さな家。そこの咲く花々やちょっとした家庭菜園と、雰囲気を楽しみたいワタクシにとって種類はこだわりありません。

 ワタクシの家のある浮き島は魔力の関係で、日によって雲の上に出たり下に出たりと忙しいです。

 ちなみに今日は雲一つない快晴です。雲の上に出ているのだから当たり前です。

 時刻は早朝。時計はないので詳しい時間はわかりません。

 この生活になってからというもの、夜になって眠くなれば寝て、朝になって目が覚めれば起きる、そんな生活です。時間に縛られるような仕事でもないので当然です。

 家にいる間は意外と規則正しい生活を送れているのは自分自身驚いてしまいます。

 さて、朝の水やりは終わりました。葉に残っている雫が日光を反射して輝いています。

 かぼちゃ、きゅうり、トマトにナス、ニンジン等々。それ以外にもハーブ系も別でプランターに植えられています。それぞれもう実は成っていて収穫できそうです。

 かぼちゃは見た目を気にしてオレンジ色の品種です。こちらの方がファンタジーっぽいですので。

 オレンジやブルーベリー、レモンの木もそれぞれ鮮やかです。

 家から続いている道には脇にカラフルな花が植えられています。

 野菜の青々とした臭いや果樹の爽やかな香り。そして花の甘い匂いが島には漂っていて、深呼吸をするだけで癒されるのです。

 道は浮き島の外まで続いていて、そこには杭が打ち付けてあって丈夫なロープが結ばれています。一人乗りだとかの小型飛空艇が開発された時、誰かが尋ねて来ても大丈夫なように本当に小さな港みたいなものです。

 まぁ、そんな予定はないわけですが。

 そしてワタクシは犬を一匹と鶏を数羽飼い始めました。これは流石に神様特製ではなく、この世界の生き物です。

 犬はワタクシの身長ほどもある大きな雑種。鶏は柵で囲って小屋も作りました。餌は自動で与えてくれるようにしました。

 ちなみに、ポイント交換で手先も器用になっていますのでこれくらいは簡単に作れます。

 産み落とされていた卵を三つ回収。ついでに畑からかぼちゃとトマト、ナス、ニンジンを収穫します。朝ご飯にしましょう。

 収穫した食材を置くと、飼い始めた犬――ポチが駆け寄って来ました。


「あら、あなたも起きたのですね」


 一通り撫で回し――身長がほとんど変わらないのでハグするようです――満足したポチの餌と水を新しい物に変えます。

 それが終わると勝手口から外に出て、家の裏手に積まれている薪をいくつか取ります。この薪もいつの間にか追加されていて、尽きることはありません。

 つくづく、神様製の家に住むと快適だと感じます。

 竈に薪を入れ、魔道具を使って火を点けます。それが燃え上がるのを待つ間に下拵えを済ましましょう。

 セットした鍋に水を入れ、刻んだニンジンを放り込んで行きます。続いてかぼちゃ、ナス、トマトも同様にです。冷蔵庫から取り出した鶏肉も同じように刻んで入れます。

 入れ物自体はただの箱ですが、氷属性の魔法印が刻まれているお陰で冷蔵庫と同じような機能を持っています。

 これで後は煮込まれるのを待つだけでスープは完成です。

 ワタクシ一人の食事ですので一々手の込んだ料理は作りません。隣でフライパンに卵を落としてスクランブルエッグを作り、パンは買い置きの物です。

 一足早く食事を終えたポチと遊びながら出来上がるのを待ちます。

 かぼちゃはまだまだ硬そうですが、小さく切ったニンジンと鶏肉には火が通っていそうなので良ければ大丈夫でしょう。

 そもそも、そうそう死なないワタクシですから気にしなくても良さそうですが。

 トマトのお陰で少しだけ赤くなったスープです。


「うん。美味しいですわ」


 昔は仕事に忙殺されていつも出来合いの物しか食べていませんでした。

 時間に余裕ができてこうして料理もするようになり、簡単な物でも自分で作った食事は美味しいです。

 ただ、スクランブルエッグは食べる直前に作れば良かったです。

 食事をしていると、手配書を吐き出す機械が動き始めました。そして一枚、手配書を吐き出します。

 後で掲示板に貼っておかなければなりません。さて、新しいターゲットは何ポイントでしょうか。

 しかし、


「今日はまだお休みです」


 一週間くらいは休んでいます。そろそろ働かなくてはいけないのですが、少なくともそれは今日からではありません。

 とりあえずこの後は、庭に椅子でも出して読書と洒落込みましょうか。ハーブティーとクッキーを付けても良いかもしれません。

 そして夜になったら星を見ましょう。

 今のワタクシは随分と、お嬢様しています。


新章開始です!


この章の途中から文量増やしてみたりしました

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