決着
「闇支配解放!」
俺は部分解放しているスキルを全て解放した。自分が闇に染まる。
「あれが…ジェイドの本気か…」
フレイヤは見た。黒く染まった人型の獣、狼人間のようなシルエット。
「ぐぉぉぉぉぉっ!」
「ほぅ人間にしては…」
悪魔に向かって行く、防御もなにもない、ただ殴り蹴る。意識が薄れる。
「がはっっ!なんだ貴様は!」
気がつくと俺は悪魔の頭を掴んでいた。
「ふ、ん…この人間の身体が」
「燃え尽きろ!」
「がぁぁぁぁあっ!」
悪魔は俺の手の中で消滅した。
「やったの…か?」
フレイヤが身体を引きずりながら近づく。セスも人型になっていた。
「おい…?ジェイド?」
ビキビキビキと身体にヒビがはいる。パキィィンと音を立て、俺の意識はまた薄れていった。
俺は夢を見ていた。
「ジェイド…すまない。手間を掛けさせた。」
「ごめんね〜。先に逝くね〜」
「悪いわね。」
ブレーザー、ローサ、クインが別れの言葉を告げた。
「ジェイド…残念だけど俺達はここまでだ。後は任せていいか?」
クレストン…責任感の強いヤツだった。俺は
「あぁなんとかするよ。」
そう言うとホワイトファングの連中は笑って消えていった。
「無理をしたねぇ。」
誰かが俺に言う。
「君の闇支配は強力だ。だがまだ使いこなせていない。このままでは闇に呑まれるぞ。」
無茶を言う。悪魔を倒すために仕方なく解放したのに。
「もっと普段から使え。そうすれば先にいける。」
俺の意識はまた薄れていった。
「ジェイドさん…!」
リゼの声が聞こえた。
「いたたた…ここは…家か?」
リゼが抱きついてきた。かなり心配させてらしい。
「よかったですぅ。目を覚まさないかと…」
俺の胸にリゼの涙が染みる。
「ごめんな、リゼ。もう大丈夫だ。」
俺がリゼを慰めていると、
「ジェイド!む!リゼ!ズルいですよ!」
サクラが部屋に入ってきて抱きついた。勢いがあって痛い。
「サクラ、いてーよ。」
遅れてセスやレイナ達も入ってきた。
「ジェイド!大丈夫なのか?」
「あぁ…たぶんな。フレイヤは?」
「ギルマスも怪我をしていたけどあなたよりは軽傷よ。」
「ジェイド!我の心配は!」
「あぁ…セスは大丈夫か? 」
「うむ!我がジェイドとフレイヤを乗せて帰還したからな。」
セスがドヤ顔をする。
「そうだな。助かったよ。」
「であろう!もっと褒めろ!」
セスは相変わらずだ。
「ジェイド様、目が覚めたら王が会いたいと…」
「わかった。一息ついたら会おう。」
無事?に家に帰れた。それだけでも本当によかった。




