ノック
どれくらい経っただろう?ノックの音で目が覚める。
「どうした?」
「ジェイド様、大丈夫ですか?」
メイの声だ。どうやら不安にさせてしまったらしい。
「入っていいぞ。」
双子メイドが心配そうな顔をしながら入ってきた。こっちにも引っ越してから冒険者っぽい所は見せていないからな。
「ちょっとな…仲間、友達が亡くなったみたいでな…もう大丈夫だ。」
「ジェイド様、仇討ちに行かれるのですか?」
「あぁ…だが命令待ちってとこだな。」
俺とメイが話しているとリゼが泣き出してしまった。
「嫌です!ジェイド様が行かれるなんて!」
「こら!リゼ!」
「だってだって…私、ここに来てから毎日が楽しくて…自分に自信が持てなくて…ジェイド様が私の料理を褒めてくれるのが嬉しくて…」
「リゼ…」
メイがリゼを慰める。俺は双子メイドがここまで心を開いてくれていたことに正直、驚いていた。俺は双子メイドを抱きしめた。
「ジェイド様!」
「ど、どうしましたか!」
「ごめんな…不安にさせて…そしてありがとう。」
俺は双子メイドを離すとにっこり笑った。
「メイ、リゼ。俺はホワイトファングの仇討ちに行かなければならないだろう。でも必ず帰ってくるからな。」
「はい!お待ちしております!」
「よし、メシでも食おうか!」
俺が部屋から出るとブランドールがいた。
「ふむ…大丈夫そうですな。」
「ブランドール…見てたのか?」
「いえ、聞いてはおりました。」
こ、コイツ…まぁ変なことは言ってないからいいだろう。
「メイ、リゼ。私達は使用人ですからね。ご主人であるジェイド様に失礼はいけませんよ。」
「はい。申し訳ありません。」
「す、すみません。」
「いいって、もうメイもリゼもついでにブランドールも家族だと思っているから。遠慮なく意見は言ってくれ。」
「か、家族ですか!」
「では遠慮なく。ジェイド様、仇討ちは結構ですが家では家族が待っていることをお忘れなく。」
「あぁ、戻るさ。必ず。」
「それと、メイとリゼ…特にリゼは家族と言われると微妙みたいですよ。」
「え…?」
「ちょちょちょ!ブランドールさん!」
「家族…嫌か?」
「いえいえいえ!そんなことはありませんっ!」
リゼは顔を真っ赤にして慌てている。メイはいつも通り落ち着いている。本当に面白い双子だ。無事に帰ってきたら三人で買い物に行くのもいいかもしれないな。おっとフラグになるかもしれないから言わないでおこう。
「ジェイド!我は腹が減ったぞ!」
セスの声が聞こえてきた。そうだ、腹が減っては戦はできぬ。まずは食べよう。
更新頻度がめちゃくちゃで申し訳ありません。最低限一日一回を目指してやっていきます。




