喧騒
次の日の午後、俺はレイナと一緒にギルドに来た。午前中に発表があったはずだから少しは静かになっているはずだった。そう…はずだった。
俺がギルドへ入ると同時にホワイトファングのメンバーと目が合ってしまった。
「おいおいおい!ジェイド!やっぱり強かったんじゃねーか!なんだよプラチナランクって!」
「そうですよ〜しかもパーティも組んでるし!」
クレストンとローサが畳み掛けてくる。
「いや〜隠してたワケではなく、めんどくさくて…」
「レイナはわかるけど、セスって誰?」
クインはセスが気になるようだ。
「セスは…くそ強い女の子だ。」
「ジェイドが強いと認めるのか…」
無口なブレーザーが喋った。ブレーザーも気になるらしい。
「セスは後で紹介するよ。レイナのことは知ってるんだろ?」
「もちろん!レイナもソロだと思ってたけど。」
「ディアッカの件もあるからね。一応、パーティ組んだのよ。」
ホワイトファングと喋っていると…
「おうおう!プラチナランクパーティさんは余裕ですねぇ!俺達は眼中にないってか!」
なんか喧嘩腰のヤツがいる。もしかしてこいつらが…
「フリードにグレイか。二人はゴールドランクパーティなんだよ。」
「ふんっ!うちもプラチナ相当の力はあるぜ!」
パーティメンバーの二人がプラチナランクならプラチナランクパーティでもいい気がするが…まぁ悪魔相手にどこまでやれるかわからんしな。
「プラチナランクパーティってのは俺達が決めたわけではないからな。よくわからんよ。」
「てめぇ!元シルバーランクだろ!ふざけやがって!」
「レイナが強いのはわかる。ジェイドは見たことがないからね。」
さっきから突っかかってきているのがフリード、大人しいのがグレイらしい。
「見せるもんでもないだろ?本当の手の内なんか。じゃあな。行くぜレイナ。」
「あぁうん。じゃあね!」
まだ後ろで騒いでいたが俺とレイナはギルドを出た。本当はフレイヤとも話したかったが仕方ない。
「あれでよかったの?」
「今の状態ではどうしようもないさ。仲良くやるわけでもないだろ?」
「それはそうだけど。」
「それに対悪魔戦ではあいつらはともかく他のパーティメンバーは難しいだろう。ヴァルキリーでさえ、手も足も出なかったんだから。」
「そうね。でもまた喧嘩を売られるわよ。」
「その時は…まぁ機嫌次第だな。元々、冒険者なんて荒くれ者集団なんだから。」
「いやいや、ジェイドはいいとしてセスよ。手加減できるの?」
「…セスはしばらくギルドに入れないようにしようか。」
「それがいいわ。」




