いつの間に
レイナは久しぶりにジェイドの家を訪ねた。自分の部屋もあるのだから訪ねたという表現は違うかもしれないが、訪ねた。
「あれ?」
なんというか…女の子が多くね?あれ妹じゃね?
「フィリス!なんでいるの?」
「やっと来たのね、姉さん。福利厚生とやらで家賃、食費タダでお風呂も使い放題なんだもの。」
なるほど、しっかり者のフィリスらしい。そして風呂好きだ。
「てことは…お店の従業員さん達ってこと?」
「そう。私を含めて三人いる。」
「セスは大丈夫なのかしら?」
神獣であるセスはジェイドがお気に入りだ。邪魔者扱いされていないだろうか?
「セスなら食事のレパートリーが増えて喜んでた。」
「そ、そう…ならいいわ。」
私がフィリスと話していると
「師匠!よろしくお願いします!」
あの声は聞き覚えがある。様子を見に行くとサクラがいた。
「師匠って?」
「こないだ、セスに負けて弟子入りしたの。」
あの後にこんなことになっているとは…
「レイナさん!こんにちは。」
「こんにちは。レイナさん。」
双子メイドに挨拶された。こんなに明るく笑う娘達だっただろうか?なんか変わった?
「レイナさん?どうかされましたか?」
「いいえ、なんでもないわ。」
少し会わなかっただけで周りを含めて変化していく。ジェイドの良い所かもしれない。
「ジェイド!お腹減ったぞ!」
「我も減った!」
セスとサクラが子供の様だ。ジェイドと双子メイドが料理を運んでくる。
「今日はジェイド様のレシピで作ったチャーハンです!」
「ジェイドはメイドに料理も教えているのか?」
「教えてるというか一緒に作ってるな。」
「はい!とても楽しいです!」
「レイナの分もあるから食え。」
なんか私だけ場違いな感じがする。いや、ジェイドが仲良くなるのが早いだけだ。
「モグモグモグ…で、レイナはなんか用事があったんじゃないのか?」
「ん?そうそう、明日、ギルドでプラチナランクの公表をするみたいよ。」
「そっかぁ明日、ギルドに行って俺達以外の面子を確認しとかなきゃな。」
「は?俺達って?」
あ、やべ。サクラに言ってなかったわ。
「あぁ…俺とレイナ、セスがプラチナランクになったんだ。で、この三人がプラチナランクパーティでもある。」
「ちょっと!私、聞いてないですよ!」
「すまん。忘れてた。」
「くっっ!ジェイドと師匠、レイナか!文句は言えない!」
「ふふふ…サクラよ。早く我の高みまでこい。」
「はっ!頑張ります!」
ヨシ。師弟関係のおかげで文句を言われずに済んだ。




