双子メイドと
俺は双子メイドと一緒に甘味屋ロザリーに来ていた。年齢を近いはずだから紹介しようと思ってのことだ。
「はじめまして。メイと申します。」
「は、はじめまして!リゼです!」
「お〜!はじめまして!店長のシャナだよ。」
「ロッテです。よろしくお願いします!」
「フィリスです。どうも。」
自己紹介が終わるとワチャワチャと話をしていた。俺はその光景を微笑ましく見ていた。すると、フィリスが近づいてきた。
「レイナから聞きました。プラチナランクのこと、貴族邸を貰ったことなど。姉がお世話になります。」
「んーでもレイナはたまに使うだけとか言ってたけどな。」
俺とフィリスが話していると、シャナが
「貴族邸って大きいんでしょ?いいなぁ。」
「大きすぎるんだよな。メイとリゼが頑張ってくれてるからいいけど…部屋もまだ空いてるしな。あ!」
ふと思いついた。
「シャナ達の中で、うちに住みたいやつはいるか?」
空いてる部屋を活用する。これも福利厚生だ。
「家賃はタダ、食費は無料だ。」
「えっ!マジ!」
「お願いします!」
シャナとロッテは飛びついた。フィリスは悩んでいるようだ。
「フィリスはどうする?」
「…なんか話がうますぎる気がします。まさか…ジェイド様との夜伽もあるとか…」
「フィリス…確かにうちは女性が多いけど…そんなことはないよ。なぁメイ、リゼ?」
俺は双子メイドの方を見た。
「私はジェイド様が望むなら。」
「わ、私も頑張ります!」
違う違う、そうじゃない。
「家賃と食費と引き換えにか…」
「ちげーって!王都は家賃も高いだろうし、メイとリゼも友達がいた方がいいかと思っただけだわ!」
「え…?」
「俺とブランドールと一緒だと気も抜けないだろ?」
「わ、私は今でも楽しいですよ!」
「おぉ?ありがとう?あ、ちなみにうちには風呂もあるぞ。」
「本当に!やった!」
「お風呂があるなら最初に言ってください。私もお世話になります。」
フィリスは風呂好きらしい。知らなかった…
話がまとまって準備ができ次第、引っ越してくることになった。
「メイとリゼの仕事が増えるかもしれんな。あいつらにも家事はさせるが。」
「いえ。私達の仕事ですから。」
「じ、ジェイド様!ありがとうございます!」
「ん?」
「わ、私達、あんまり同年代の友達がいなくて…」
「そうですね。いないです。だから私も楽しみです。」
メイが笑った。メイの心からの笑顔を見たのは初めてかもしれない。ふっふっふ…これで双子メイドは俺の忠実なメイドになった。なにか忘れてる気もするが…ヨシ。




