部屋から家
俺はずっと焼肉を焼いている。
「うまい!うまい!」
「ほら、野菜も食べなきゃ!あ、本当に美味しいわね。」
セスがめちゃくちゃ食べるという予想はしていたが、レイナもめちゃくちゃ食べていた。
「コメおかわり! 」
「私も!スープも貰おうかしら。」
「私も欲しい!」
「ジェイドはあまり食べないのか?」
「俺が焼いているのをお前らがすぐ食べるからだろ…」
「わかったわよ。じゃあ私が焼くわ。」
「ちゃんと上手く焼いてくれよ。」
レイナはバーテンダーとしての器用さを焼肉でも活かしていた。
「どう?ちゃんと焼けてる?」
「あぁバッチリだ。」
「王都ではこんな料理が流行っているんだな!」
「そうね。私も初めて来たけど美味しいし楽しいわね。」
ふむ、神獣にも焼肉は好評だ。チェーン展開していくのもアリかもしれない。
「でも、この席って大丈夫なの?オーナー席みたいだけど。」
「俺がオーナーだから大丈夫だ。」
「えっ!貴方、オーナーもやっているの?」
「レイナだってバーテンダーやってるだろ?それと同じだよ。」
「ここはジェイドの店なのか?じゃあもっと食べても大丈夫だな!」
「ほどほどにな。デザートもあるぞ。」
「デザートってなんだ?」
「食後に食べる甘い物だ。」
最後のデザートも喜んでもらえたようだ。レイナはカクテルに応用できないか悩んでいたが。
俺はセスをレイナに頼んで一人、ギルドに来ていた。セスが一緒だと悪目立ちしそうだった。俺はフレイヤの部屋に向かう。
「フレイヤ!相談したいことがあるんだが。」
「なんだいきなり?」
俺はフレイヤにセスのことを話した。途中から頭痛がするのか、苦々しい顔をしていたが。
「これは王に報告しなければならないな。それからじゃないと動けんよ。」
「ですよね。」
「夜にまた会おうか…」
俺はセスとレイナと合流して、レイナのバー「ウインド」で待機していた。王との話し合いなので酒は飲まなかった。
夜も更けたのでギルドへ向かう。
「ジェイド!この御方が神獣様か?」
「はい。フェンリルのセスですね。」
王とセスが挨拶を交わしている。王族が神獣と交流するのは今回が初めてらしい。その相手がセスだというのはどうなのだろうか?
俺達は王にセスが悪魔討伐のために人間と手を組みたいと言っていたことを伝えると非常に喜んだ。セスが威厳のある口調になっている。
「フェンリル様が正式に味方になってくれるとは!ありがたい!」
「悪魔は我にとっても天敵だからな。それにジェイドとレイナは信用できる。我らは友だからな。」
「おぉ!既に交流を深めていたか!」
「王よ。我は王都に滞在する。ジェイドの部屋にな。」
「それは無理だって言っただろ!どっかの馬小屋でも貸してもらえ!」
「いいではないか!ジェイドも独り身では寂しいだろう?」
「俺は一人がいい!」
王はなにやら考え込んでいる。
「フレイヤよ。没落した貴族の家が空いていたな?」
「はい。何軒かありますが。」
「貴族邸なら広い。パーティの拠点としても使えるな。よし、貴族邸をジェイドの名義にしよう。」
「は?」
「貴族邸ならば私も行きやすくなる。セス様もそこならジェイドと一緒に生活できる。パーティとしての活動もできると、悪いことナシではないか。」
体調不良の為、更新遅れます。
ブックマーク登録、本当にありがとうございます。励みになるのでありがたいです。




