話し合い
「セス…で、どうしたんだ?」
「ちょっと!冷たくない!」
「いや、雌だったのかよ!とか獣人になれんのかよ!とか言いたいことはあるけどさ。神獣だもんな。」
神の獣なんだから人型になっても不思議ではない。それより何しに来たんだろうか?嫌な予感しかしない。
「…なんか扱いが雑じゃないかな?」
「「我 」とか言ってなかった?人型だと威厳がないからさぁ。」
「そっちに合わせたんじゃん!でも美人でしょ?交尾もできるよ!」
「その姿で堂々と交尾って言うなよ!」
「ジェイド…まぁ落ち着こう。」
俺はちゃんと落ち着いている。セスの存在と発言が問題なだけだ。
「で、用件はなんだ?」
「むぅ…定期的な悪魔討伐は人手や情報があった方がいいと考えたんだ。で、どうせ組むなら知ってるジェイドやレイナがいいかなと。」
獣なのになかなか考えているな。
「そうか。こっちでも王が会いたいって言ってたからな。悪い提案ではないかもな。」
「でしょ?というわけでここに住むからね。お世話よろしくね。」
「は?」
「神獣とパートナーになれるなんて光栄なんだよ。」
「嫌だよ。レイナのとこに行けよ。」
「なんでさ!雌同士で一緒にいてもしょうがないじゃん!」
「ははは…ジェイド、後は頼むぞ。」
レイナが逃げようとする。俺は必死に止めた。
「レイナぁ〜俺達はパーティメンバーだよなぁ?」
「そうだな。でも、神獣様がお前と一緒がいいと仰るからな。」
「うむ。レイナはわかっているな。」
レイナは考えるのを止めたらしい。
「ここは宿屋で狭いから無理だ!ペットも不可だ!」
「神獣フェンリルをペット扱いするな!」
「そうだ!王なら引き取ってくれるかもしれないぞ!」
「お前と一緒がいい!」
「え〜俺は一人がいいんだけど…」
あーでもないこーでもないと話しているとグゴォォォオと音が鳴った。
「お腹減っちゃった…」
セスの腹の音だったらしい。いくら美人でもこんな獣人は嫌だ。
「ふうっ…ねぇジェイド。食事しながら話さない?こんな状態じゃあ話にならないでしょ?」
「ちっっ!まぁそうだな。セス、何が食べたいんだ?生肉でいいのか?」
「獣扱いするな!ちゃんと調理した物がいい!」
神獣はグルメなのか…初めて知った。
せっかくだから美味しい物が食べたいとレイナも言い出したので、いつもの焼肉屋フレイムに行くことにした。もしかして俺が払わなければいけないのだろうか?
「そういやその服とかはどうしたんだ?」
俺は焼肉屋フレイムに行く途中でセスに質問した。
「これはだな!裸でウロウロしてたら服屋の者が一式くれたのだ!貢ぎ物としては悪くない。」
あとでその店に行って支払いしてこよう。そうしよう。




