相棒
「そもそもジェイドは私のスキルを知らないでしょう?」
「そういえばそうだな。」
「知らないまま、パーティを組むのもどうなのかしら?」
「ならばレイナと模擬戦をやってみてはどうか?」
フレイヤと提案により次の日、俺とレイナは模擬戦をすることになった。
「さて、やるか?」
「いいわよ。」
急に俺の身体が重くなり立っていられなくなる。これは
「重量魔法か!」
「ふふっそれだけじゃないわよ。」
重量魔法があるとは…ということは。周囲の岩が浮き上がる。
「それっっ!」
「うぉぉお!やべぇ!黒服」
ドガガガガガン!なんとか岩を受けきった。レイナのスキルというのは
「無属性魔法か!」
「惜しいわね。私のスキルは全属性適性よ。」
「それ、ズルくね?」
「貴方のスキルだってズルでしょ。」
レイナは右手に風属性、左手に火属性の魔力を集めている。これはもしかして
「灼熱旋風!」
「黒靴!」
俺は脚に身体強化を集中させ、なんとか回避した。模擬戦とはいえ危険な魔法を使う。レイナを見るとニコニコしていた。
「やるじゃない!あの状態で回避するなんて。さてさて次は…」
「ストップ!これ以上は場が保たない!実力はわかったから!」
「…あら残念ね。」
レイナといいフレイヤといい、魔法使いのスキル持ちは好戦的なヤツが多いのかもしれない。だが実力は本物だ。
「お眼鏡には適ったかしら?」
「あぁ。危険すぎるバーテンダーだが、戦いの相棒としてはいいかもしれないな。」
フレイヤとは違ったタイプでもう戦いたくないな。
「全属性適性ってことは光と闇も使えるのか?」
「光と闇はレア属性だから使えないわ。あれまで使えたら本当にズルよ。」
なるほど闇属性の俺も捨てたもんじゃないらしい。そういえばアイリスは光属性だな。
「俺は闇属性だけど、ヴァルキリーのアイリスは光属性だぞ。フレイヤの弟子なんだ。」
「あの小さい女の子かしら?珍しいわね。」
俺達は模擬戦を終えフレイヤの部屋に入った。
「では、レイナ!改めてよろしくな。」
「えぇこちらこそ。」
俺達はパーティを組んだ。今後は二人で活動することも多くなるだろう。
「ジェイドは表向き、シルバーランクでいくの?もう無理じゃない?」
「うっっ!」
「ヴァルキリー救出は目立ち過ぎたわね。」
「そうだな。王からも言われている。」
「…わかったよ。ゴールドランクになるよ。」
「ダメよ。王から今後は忙しくなるからプラチナランクにするわ。これは命令なのよ。」
俺は目立ってしまったが故に、シルバーからプラチナランクへ上がってしまった。これがまた悪目立ちしなければいいのだが。




