そのまま
アイリスとヴァルキリーは食事に行くということなので同行する。レイナは疲れたから帰るらしい。俺はレイナにこっそりまた夜にと耳打ちした。
打ち上げ会場は焼肉屋フレイムとなった。また俺の奢りになったが今回は大目に見る。アイリスもヴァルキリーも楽しそうにしていたからヨシ。
深夜にレイナと同行して、ギルドに来た。俺達は裏手に回りギルドに入った。
「ジェイドはこうやって入るのね。」
「一応、深夜はこっそりとな。」
中にはエイミーとフレイヤがいた。
「わざわざすまないな。昼では話せないこともある。」
「いいえ、これも仕事ですから。」
「まずは今回は悪魔案件だったということで間違いないか?」
「あぁフェンリルもそう言っていたし、相手がとにかく強かった。あれは間違いなく悪魔だった。」
実際にセスの助けがなかったら俺達はここにいなかったかもしれない。
そんな報告をしているともう一人が来た。
「おぉ!ジェイド!今回は大変だったらしいな。」
突然の王様の訪問にレイナは狼狽えた。
「え!お、王?王様?」
「そなたがレイナか!プラチナランク候補とのことだがジェイドは実力は間違いないと聞いている。この場でレイナをプラチナランクと認定する!」
「え?は、はい!ありがとうございます!」
「感謝するのはこちらの方だ。レイナがいなかったら迅速な帰還は叶わなかった。本当にありがとう。」
王様からの感謝の言葉にレイナは微妙な顔をして応えていた。
「もしかして、プラチナランク以上って王直属になるのですか?」
「正確にはブラックランクが王直属となる。今回、私が来たのは新たなプラチナランクをこの目で見たかったのとジェイドからの報告を聞くためだ。」
現状、プラチナランクが何人いるのか俺は知らない。たが戦力が増えるのはいいことだ。ディアッカの件もあるから気になったのだろう。王はしばらくレイナと話していた。
「さて、ジェイド。報告を聞こう。」
俺は悪魔のこと、フェンリルのことを報告した。フェンリルが言うには悪魔は世界の淀みであると。
「ふむ、ジェイドが苦戦するほどの悪魔か。王都に出現していたら壊滅していたかもしれんな…フェンリルとは連絡は取れんのか?」
「逃げるように帰って行きましたからね。敵ではないだけで味方ではないのかもしれません。」
「完全に味方になってくれたら頼もしいのだがな。」
「それはどうでしょう?喋れるとは言え神獣ですから。」
「そうだな。まずはできることをしよう。ジェイドにレイナよ。二人には今後もブラックランクパーティとして陰ながら行動してもらいたいのだが。」
「…それはレイナ次第ですね。」




