強襲
「離れろ!アイツらを頼む!」
「えっ!」
俺はプレッシャーの方へ向かって走り出した。悪魔に遭遇するとは…遅いのも納得だ。しかし反応があったということは生きているということ。なんとかなるかもしれない。
「お?少しはやれそうなヤツか?」
「俺は悪魔退治専門だ。」
「ゲハハハ!専門ねぇ!笑わせてくれる!」
「「黒刃」」
「死ねぇ!」
俺はいつも通りに交錯する寸前に黒刃の刃を伸ばした。しかし、寸前でかわされた。
「甘ぇ!ガハハハ!おもしれぇことすんなぁ!」
「ちっっ!」
…コイツはめんどくさいかもしれん。
「ったく…ジェイドっていつもあんな感じなのかしら!悪魔ってなによ!」
私はヴァルキリーの反応の方向へ向かった。反応が一つ多いのが気になるが今はヴァルキリーの無事を確認するのが最優先だ。
「これは…結界?」
赤い結界のようなモノの中にヴァルキリーはいた。どうやら生きているようだ。その近くに…白い犬?
犬は結界の外にいた。近づくと弱っているようだが微かに動いた。とりあえず犬は放っておいても大丈夫だろう。私は結界の解析をしようとしていた。
「おい!ポーションがあるならくれ!」
どこからか声が聞こえた。ヴァルキリーではない。
「誰だ?どこにいる?」
私は見回したが誰もいない。
「ここにいる!おい!」
犬の方から聞こえる。
「そこの犬?」
「犬じゃない!なんでもいいからポーションをくれ!」
喋る魔物とは初めて遭遇する。
「魔物にやるポーションなんかない。」
「魔物でもない!いいから早くしろ!結界を破壊するから!」
「破壊?どういうこと?」
「いいから早くしてくれ!悪魔をなんとかしなければ!」
「悪魔…ね。わかったわ。はい。」
私はポーションを犬にかけた。犬は白く光ると起き上がった。
「よし、まずは結界を破壊する!離れろ!」
「え!ちょっと待って!」
「鳴雷!」
激しい雷が落ちる。赤い結界はバキバキと音を立てて崩れた。
「我は悪魔の方へ行く!後は頼む!」
犬?は悪魔の方へ駆け出した。
「なんなのよ…もう。」
私は崩れた結界を完全に破壊した。ヴァルキリーの介抱をしなくては。
「しつけぇな!」
「ゲハハハ!強えな!人間!」
今まで戦った悪魔の中でもコイツは別格だ。魔法に超速再生、これは時間がかかるかもしれない。
「地獄鎖」
「くっっ!」
「てめぇは素早いからなぁ!殴り合いなら俺だぜ!」
悪魔の拳が俺の腹に突き刺さる。
「がっっっはっっ!」
黒服でも衝撃を吸収しきれない。俺は吹き飛ばされた。
「死ねぇ!」
悪魔が飛び掛ってくる。が、轟音が響き雷に撃たれた。
「ぐっ!てめぇ!まだ生きていたか!」
グルルルッと唸声と共に白い狼が俺の前にいた。




