白い牙
ゴールドランクパーティ、ホワイトファングは四人パーティだ。リーダーでタンクのクレストン、戦士のブレーザー、僧侶のローサ、そして魔法使いのクイン。個人的には最もバランスがとれたパーティだと思っている。
「よっ!クレストン!」
「ジェイド!お前も来てたのか!」
「あ〜ジェイドです〜。」
クレストンとローサはこの前にギルドで会ったが、二人は久しぶりだ。
「ブレーザーにクインは久しぶりだな。」
「あぁ」
「そうね。」
二人とも素っ気ない。特にクインとはあまり喋ったことがない。
「一人で焼肉か?」
「いや、ヴァルキリーと一緒だ。」
「そうか。元気そうでなによりだ。」
「そうね…ディアッカのことは残念だったわ。」
「クインは親しかったのか?」
「親しいってほどじゃないけど…昔、何度か助けてもらったわ。」
意外である。クインとディアッカに交友があったとは…
「ディアッカは強かったわ。そのディアッカが死んだなんて今でも信じられない。」
「…だな。俺達も気をつけないとな。」
「で、ジェイドはただの挨拶に来ただけか?」
クレストンは鋭い。
「実はヴァルキリーに新しくメンバーが入ってな。ちょっとワケありの魔法使いなんだよ。」
「ほう!いいじゃないか!ヴァルキリーは物理アタッカーしかいなかったからな。魔法使いがいるのは心強いだろう!」
「へぇ…魔法使いか…ワケありって?」
「それは…まぁ…な」
「ごめんなさい。言えるわけないよね。」
「なんつーか…複雑でな。で、まだ実戦投入はしないけどホワイトファングの運用方法を参考にしたいなと思っているらしい。」
「なるほど…本人達が来たらいいのに。」
「そうですよ〜ヴァルキリーとも仲良くなりたかったのに〜」
「サクラが人見知りだからなぁ。とりあえず俺が話を通しておこうかなと思ってさ。」
「どうだ?クイン?」
クレストンがクインに話を振る。
「どうって…何を教えればいいの?適性もわからないのに。」
「まぁそこはおいおい…とりあえずヴァルキリーに新人の魔法使いが入ったってことだけ覚えててくれればいいよ。」
「ふぅん…わかった。その時になったら少しだけ手ほどきしてあげるわ。でもタダで教えるのはねぇ。」
「とりあえずここの会計はジェイド持ちだな。」
「いや、ここ高いじゃんか…」
「一流の魔法使いのアドバイスも高いんだぞ。」
「奢りならばもっと頼もう。」
無口なブレーザーがまた注文をした。これは高くなりそうだ。
「わかったよ。俺払いでいいからよろしくな。」
「やった〜私も追加しよ〜」
「俺もデザート頼もう。」
「ほどほどに…な?」
ホワイトファングに挨拶を終え、戻ろうとしたらウルガスに声をかけられた。
「ヴァルキリーの皆さんは帰られましたよ。」




