焼肉奉行再び
「さあ、こんなものでしょう!」
サクラはいろいろな店を回ってアイリスの日用品、服などを揃えた。ギルドへ行った時は説明が下手すぎて変な目で見られたが…
「さぁご飯にしましょう!ご飯にします!焼肉です!」
「うるさいわね!でもお腹減ったわね…」
「アイリス、焼肉って知らないよね?」
「はい?お肉を焼くっていうのはわかりますけど。」
カエデとモミジも少しずつアイリスに慣れてきている。アイリスは15歳らしい。可愛い妹のような感じなのだろう。しかし、15歳にしては小さく見える。食生活なのだろうか?ヴァルキリーは面倒見がいいから少しずつ大きくなるだろう。成長期だからガンガン食べて健康に育ってほしい。
「美味しいですよ!しかも今日は食べ放題ですから!」
「食べ放題なんてやってないが…まぁ俺が払うから…アイリスもしっかり食べてくれよな。」
「は、はい!ご主人様!」
「ブフッッ」
カエデがたまらず吹き出した。
「アイリス…奴隷契約は解除されたんだ。俺のことは名前で呼んでくれ。」
「は、はい。ジェイドさん?」
「そうそう。ヴァルキリーとは仲良くやっているつもりだからアイリスとも仲良くしたいんだ。よろしく頼むよ。」
「ジェイド!まだ小さい女の子を籠絡しようとするその姿勢はどうかと思いますよ!」
「してねーし!仲良くしようってだけだろ!」
カエデとモミジがヒソヒソと喋っている。完全に悪ノリだ。
「まぁいいや…さて着いたぞ!」
焼肉屋フレイム…ついこないだ来たばかりだ。俺達はウルガスに案内され、席に着いた。
「さてさてさーて!今日もガッツリ食べますよ!アイリスもガッツリ食べましょう!」
「は、はい!よろしくお願いします!」
「アイリスは嫌いな食べ物はあるか?」
「いえ!なんでも大丈夫です!」
「好き嫌いないのはいいな!大きくなれよ!」
「素晴らしい!カエデはトマティが苦手なんですよ!」
「それは関係ないでしょう!」
「あ、トマティのサラダありますよ。」
カエデが心底、嫌な顔をしているので普通のサラダにした。他は適当に頼んで…と。
「飲み物はお茶でいいですか?」
「おぉ。酒って感じでもないしな。」
人数の飲み物がくるとサクラが
「では!乾杯しましょう!ヴァルキリー野新メンバーに乾杯!」
「え、あ、はい!乾杯です!よろしくお願いします!」
サクラのペースにも慣れていくんだろうな。カエデやモミジのように。
「さぁ!ジェイド!焼くのです!我々のために!」
「…カエ…モミジも手伝ってくれないか?多すぎるから。」
「はい。いいですよ。」
「ねぇ!なんで私の名前を言いかけて止めたの!」
なんとなくカエデは大雑把なイメージがある。モミジは慎重派だ。
「なんとなく…モミジの方が上手そうだから…」
「私だってできるわよ!」
「カエデ!焼肉が勿体ないからジェイドとモミジに任せよう!」
「くっっ私だって…」
実に負け顔が似合うカエデだ。




