仲間育成
アイリスはまだ呆然としている。
「アイリス…貴女の事情は詳しくは聞きません。でも、今後を考えるとお金が必要でしょう?ならヴァルキリーに入るのが一番です!」
「おいおいおい。素人が急に冒険者は無謀だぞ。」
「それはわかっていますよ!もちろん!」
本当だろうか?しかし急すぎる。
「でもなんでアイリスだったんだ?」
「わかりませんか?アイリスは魔封じがされています。ほらここ…」
確かに首元に魔封じの紋様がある。
「アイリス…これは?」
「奴隷が魔力持ちというのはあまり好まれなくて…特に私は戦闘奴隷ではなかったので…」
「そうか…だけどいきなり解除するのも危険だな。身体も弱っているだろうし。」
「はい!なのでしばらくは体力作りをしながら健康な身体を取り戻しましょう!で、ヴァルキリーに入ってくれますか?」
「まだ戸惑っているわよ。アイリスも私達も。」
「いえ、私の人生は奴隷になったことで終わったと思っていました。それを救っていただいたので恩返しをしたいです。なのでヴァルキリーに入ります。」
「そればダメだ!」
「おわっ!サクラ、声でけーよ!」
サクラの急な否定に俺達は驚いた。
「恩返しなんかいりません!私達のヴァルキリーをより強くするために貴女が必要なのです。誰のためでもない、自分のために決断をしてください!」
「自分のため…」
「とりあえず一緒に暮らしましょう!行く所はないのでしょう?なら、その時が来るまで一緒に生活していた考えてください。」
カエデやモミジはどう考えているのだろう?
「私はいいわよ。部屋も余ってるし、解放してすぐは心配だしね。」
「僕もいいよ。悪い子じゃないと思うし。」
「じゃあ決まりですね!身の回りの物を買いに行きましょう!」
「え、あ、はい!」
嵐のようにバタバタと決まっていく。まぁ奴隷のままよりはいいか。
「サクラ、冒険者ギルドにも行っとけよ。カード作っておけ。」
「ジェイド!なにを他人事のように言っているのですか!貴方も面倒見るんですよ!心配なのでしょう!」
「う…わかったよ。俺も手伝うよ。」
「ヨシ、買い物とギルドカードを作ったら焼肉に行きましょう!ジェイドの奢りで!」
こ、コイツ…本当に…
「焼肉…いいわね…」
「また奢りで焼肉を食べられる!」
「いいでしょう!カエデの下着姿の代金だと思えば!」
「そんなに安くないわよ!」
いや、焼肉代も安くないのだが…
「ほら、行きますよ!下着と普段着と…荷物が多くなりそうですね!男手があるから大丈夫でしょう!」




