表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
せっかく転生したんだから安定した異世界生活を送りたい。  作者: ねこをじさん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/37

お買い上げ

「では、こちらでお待ちください。」


俺とサクラは館に入った。俺もサクラも奴隷の館に入るのは初めてだった。本来ならば事前準備等が必要なのでは?と思うがサクラが直ぐに行きたがったから仕方ない。


「ジェイド!この紅茶は良いヤツですよ!」


サクラは相変わらずの調子だった。俺の方が緊張してしまう。


「あの白髪の女の子が気になっているだけのことですよ!緊張することありますか?」

「まぁそれは…」


俺達が話していると扉が開いた。


「こちらがお客様が気になったという奴隷です。」


この女の子は白髪で痩せていた。髪が長く顔はよくわからない。なかなか整ってはいると思うが。


「そう!この子です!お名前は?」


その女の子は奴隷商人野方を見ている。なるほど、勝手に発言はできないのか。


「今は商談の場だ。構わないから話しなさい。」


奴隷商人はそう言うがオドオドして話せないでいる。


「はじめまして。俺はジェイドだ。こっちは…」

「私の名前はサクラです!貴女の名前を教えてください。ほら!どうぞ!」


俺の自己紹介に割り込むくらいの勢いでサクラが喋り出した。


「アイリス…で…と申します。」

「アイリスデというのですか!」

「いや、緊張してるんだよ。アイリスだよな?」

「はい。アイリスと申します。」

「では!アイリスを買います!」

「は?」

「え?」

「私はアイリスに興味があるのです!だから買います!」

「お、お客様…まだアイリスについての説明はしておりませんが…」

「結構!私はアイリスを買いますから!」

「お前…値段もわからないじゃねぇかよ。」

「足りなかったら借してください!」

「いま、まずさ…アイリスの値段と説明を…」

「だから買うから必要ありませんて!」


当のアイリス本人は呆気にとられている。それはそうだ。自分の身を値段もわからない女の子が買うと言っているのだ。


「で、ではアイリスをお買い上げということで…」

「はい!間違いないですよ!」


結果としてサクラはアイリスを買った。ディアッカの保障金があったので特に困ることもなく払っていた。


「では奴隷契約を…」

「必要ありません!ではもういいですか?帰ります!」

「は?」

「え?」


サクラはアイリスとの奴隷契約を結ぼうとしなかった。


「いえ、お客様。これは法で定められておりますので…」

「では、ジェイドが契約してください。」

「なんで俺が?」

「私はなんか嫌です!」


意味がわからないが…話が進まないので俺が契約することになった。


「…ではジェイド様がアイリスの主人ということで契約をします。」

「あぁ頼む。」

「アイリスの頭に手を」


俺はアイリスの頭に手を乗せた。キィィィィンという音と共に光が満ちる。


「では契約は結ばれました。ジェイド様はアイリスの主人になりました。…もし解約をする場合はこちらに…」


俺は奴隷契約用紙を貰った。なるほど…税金か…え?俺が払うの?え?


「よし!では行きますよ!」

「え?おいこら!はえーよ…くそ行くぞアイリス!」

「え?あ、はいっっ!」

「…またのお越しをお待ちしております…」


奴隷商人は微妙な顔をしていた。


俺達は奴隷の館を出た。サクラはアイリスを見て笑顔で言った。


「さぁ行きますよ!」

「どこにだよ…ちゃんと説明してくれよ…」

「ご主人様…あの…どうすれば…」


アイリスは困り顔だ。


「俺が主人てことになってるけど買ったのはサクラだからなぁ…」

「あぁそれは問題ないのです!行きますよ!」


サクラはズンズン歩き出した。俺達は呆然としながらもサクラについていくことにした。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ