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【読者地図】創作エッセイ―読み手と書き手の共犯関係の向こう側―「なぜ、その物語は届かないのか」  作者: Taku
読者編:『なぜ、その物語は届かないのか ―受容の地図―』

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第1話 【共犯関係】物語という「合法的な嘘」――なぜ私たちは騙されることに同意するのか

作者は、物語を書くとき、最初に、「作り話の設計図」を書く。


あなたは、物語を読むとき、最初から「これは作り話だ」と知っている。


なのに、なぜ心を動かされるのか。なぜ、実在しないキャラクターの死に涙するのか。なぜ、起こり得なかった出来事に怒りや喜びを感じるのか。


考えてみると、少し不思議だ。


ここで、ひとつの仮説を立ててみたい。

「読み手と書き手の間には、暗黙の『共犯契約』が結ばれている」のではないか。


読み手は「騙されること」に同意する。

書き手は「騙すこと」を約束する。

その相互承諾があって初めて、物語は成り立つ。


『ハリー・ポッター』を読むとき、私たちは魔法学校の存在を「事実」として受け入れる。もしここで「そんなのありえない」と突き放してしまったら、物語はそこで終わる。私たちは「ありえない」と知りながら、「ありえる」ことにしている。これこそが、共犯契約の第一条件だ。


この契約がうまく機能すると、私たちは「合法的な脱獄」を体験する。窮屈な現実から一時的に逃れ、別の人生を生きる。


なぜそれがそんなに気持ちいいのか。それは、現実では常に「正しさ」や「効率」に縛られているから。


会社では正しい判断が求められ、SNSでは正しい意見が求められる。でも物語の中だけは、自由でいられる。


では、この「共犯契約」はどのような形を取るのか。大きく分けると、三つのタイプがある。順に見ていこう。

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