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黒い神の正体 6
思った以上に難敵な様相を見せる蛇神に、内心で途方に暮れながら、晴彦は石積邸を後にした。
一朝一夕に慰めるのは無理や。もっと長期に渡ってお祀りを続けるか……最悪、本家の伏見稲荷から応援をもらって、稲荷神に蛇神を調伏してもらうか……。そんな考えが頭を巡る。
とりあえず。
「伏見さんの力を借りることはできるんやろうか」
神職に出向いてもらって祈祷をする。それが可能かどうか、というところから試そうと、少年は実家の電話番号をプッシュした。
「父さんなら話つけてくれそうやし」
大学の講師のほかに郷土史家としてもある程度の知名度を持っている諭なら、上手く繋ぎを取ってくれそうだ。
「……オレ、まだまだやな」
早く追いつきたい息子としては、父を頼るのは抵抗があったが、
「意地張ってもしょうがないし」
急ぎの事態に、自らの拙いプライドを封印する。




