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W.I.T.C.H.C.R.A.F.T.  作者: あきぴー
魔女の修行編
2/4

魔女史

やはり( ˘•ω•˘ ;)ムズカシイ…

 これは遥か遠い昔の文明が生まれ始めた頃のお話。


 魔女。それは遥か太古の昔、突然現れた種族である。魔女は特殊な種族であり、エルフや吸血鬼と並んでとても長寿でありながら、無限に尽きることのない魔力を持っている。この種族は魔女のみが使える儀式魔法によってのみ、その数を増やすことができた。そして、その魔法は互いにその魔法の制約を受け入れなけれ、成功することのない、極めて難しい魔法である。


 その身に魔法を受けた日から、一切の成長を止め、永遠変わらぬ外見を維持するのが特徴だ。エルフや吸血鬼なども、変わらない外見を長く保つが、ここで魔女と異なるのが、いずれは変化を生じるということだ。エルフはいずれ歳をとり外見が変わり、吸血鬼は死後、必ず変化が起こる。これが、長寿な他種族との大きな違いであり、魔女の魔力特性を除いた、一番の特徴である。


 かつてこの種族は自分達の特性を生かし、人々に恩恵を与えていた。無限に尽きない魔力を使い、雨を降らせ、火を起こし、風を起こし、その身に蓄えられた膨大な知識から、この世界の発展に貢献し、人々に繁栄をもたらした。


 しかし、ある時を境に少しずつ、じわじわと歯車が狂っていくように、人が、環境が、発展をもたらしたが故に変わっていく。

 崇拝し、崇めるように魔女を頼ってきた人々は、知恵をつけ過た。


 知恵をつけるということは、賢くなるということは、その知恵で考え、成長していくのならば、当然愚かな方へと進むこともあったのだ。


 魔法を覚え、魔力の存在を知り、次第にその魔力を使うことで機能する便利な魔道具を作れるようになった人々は、その道具を使い更に豊かな生活を送れるようになっていた。だが、人々の魔力は有限である。使えば使うほどに、自身の魔力量により制限がかかり、出来ないことが沢山あった。そこで人々は、魔力を吸い上げ、ストックし、様々なことに利用が可能な魔道具を作った。そこに至った人々は気付いてしまった。


 そう、どれだけ魔力を吸い上げようとも無限に、永遠に尽きることのない魔力を有する魔女という種族の存在に。


 崇めていたのに、頼っていたのに、人々は魔女への態度が一変した。


 最初は、少しずつ分けて欲しい程度のものだったという。魔女もそれに応えるように魔力を与えてしまった。それからもっと、もっと、もっと、と贅沢や楽をしたいがために、どんどん欲深くなっていった。気がつけば、魔女は魔力を吸い取るためだけにいるというような認識なり、道具や消耗品の様な扱いになっていた。永遠に取られ続けるならばガタがきてもおかしくない。だが、人々は替えが利くからと、遂に魔女狩りを始めてしまった。


 そして特殊な増え方しか出来ないこの種族は、ただでさえ少ないその数を、更に減らしていった。


 魔女は甘すぎた。彼女達は甘すぎたのだ。世の中に貢献、発展をさせてきたこの種族は、それが世の役に立つのならと、その魔女の在り方を受け入れてしまったがために愚かな人間に利用され、結果、傷つき、数が減り、奴隷のような身分になっていた。


 魔女達は、深く傷ついた。そして、なぜ?と思い、考えていた。自分達はただ人々を思い、よかれと思い、文明を築き上げてきただけなのに。


 考えて、考えて考えて、考えて考えて考えて、やがてそれは憎しみに変わっていった。自分達がいかに愚かな考えだったかを呪い、もはや憎しみしか残らない人々にむけて魔女達は、復讐を決意した。


 魔女達は力を振るった。復讐心に燃え、同胞達を殺され、怒りと憎しみの感情しかない彼女達は、自分達の力を存分に振るった。尽きることのない魔力で、大洪水を起こし、嵐を起こし、雷の雨を降らせ、地を凍らせ、文明を滅ぼしていった。


 やがて、全てを無に還した彼女達は、滅ぼした自分達の作り上げた文明とともに、二度と同じ過ちは犯さないと誓い、二度とその姿を見せることはなかった。



 ――――――――――――――――――――――――



 私は、メアを魔女にしたことで、絶対に話さなければならないとこの話をする時、それなりの覚悟を伴って話し始めた。


 滅ぼした文明の話など歴史に語り継がれる訳もなく、数が少なく、存在を知られれば命が狙われるかもしれない、今では伝説上の種族のような存在にしてしまったことを、彼女が望んでなったとしても、知れば後悔するかもしれないからだ。


 私はそれに対して責められるとしても、それを甘んじて受ける覚悟をしていた。


 話し終わったとき、メアはやはりショックだったのか目を見開いてこちらを見ていた。


 そして口をゆっくりと開け始め、私は今から言われるであろうことを思いながら、真っ直ぐメアを見つめ、覚悟を決めた。


 決めた…決めた…の…だが…


「私の外見このまま!?え!」

「え!?そこ!?」


 メアは魔女の悲劇より自分の十二、十三歳ほどで幼く見える外見がこれ以上変わらないことにショックを受けていた。


「こんな悲劇のような種族にしてしまった私に怒ったり、責めたり、もっと言うことがあるんじゃないかな!?」


 斜め上を行く反応をされ口調がやや乱れてる私をメアは、ニコリと微笑んで言った。


「確かに私がなった種族はとても悲惨な種族かも知れないです。でも、今の私には記憶がないけど、この魔法が成功してるってことは、私は魔女になることを受け入れていて、なによりも私は、一人じゃないです。私を見守ってくれるモアがいます。立派な魔女のモア様がいます。だからきっと何があっても大丈夫です!」


 その言葉をきいて、私は目の奥が熱くなるのを感じた。どこか心が軽くなったような感じがした。


 そして私は、この目の前の小さな新米魔女を立派な一人前の魔女にすると心に誓った。


「メア、ありがとう。」

「?なにがですか?」

「いえ、いいの。 それより、外見なんて魔法を極めればいくらでも、どうとでもなるわよ。」

「ホントですか!?」

「ええ。ホントよ。それを覚えるためにも、これから沢山のことを学びなさい。私が教えられること全てを教えてあげる。」

「!… はい!よろしくお願いします!モア!」


 そして今日より魔女の歴史を知った新米魔女は、一人前になるために、一歩一歩、進み始めた。


 ちなみにモアを様づけで呼んでみたのだが、しっくりこない、気持ち悪いと言われたので辛うじで許してもらえた敬語で話すようになった。いったいどんな間柄だったのか。


 敬語なのに呼び捨てというなんとも言えない感じは…


読んでくれてありがとうございます!

下手くそでごめんなさい!


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