魔女
うう〜。初めって何書いていいかさっぱりですね。
( ˘•ω•˘ ;)ムズカシイ…
人気の無い森の中、満月が二人の人影を照らしている。
ボロボロの少女に黒い服で身を包み、少女を瑠璃色の瞳で見つめる金髪の長い髪の女が問いかける。
「私は魔女。貴女がまだ生きたいと願うなら、まだ死にたくないと思うなら、強さが欲しいと願うなら、魔女になることを受け入れるなら、私は貴女に力を貸しましょう。」
そして魔女に差し伸べられた手を、虚ろな目で見る少女は、おもむろに手を伸ばし、その手をとった。
自分の手をとった少女に微笑んだ魔女は、静かに、ゆっくりと、魔法を行使した。
その瞬間、少女の足元を中心に、直径五メートル程の魔法陣が出現し、少女の体全体に、小さな魔法陣があちこちに現れ、次第に変化が表れる。
黒い髪が、満月に照らされ輝く銀色に染まり、黒い目が、透き通るような翡翠色に変わり、傷だらけだった体は、傷の一切がなくなり、綺麗な白い肌が露わになっていた。
かけられた魔法の負荷で、苦しそうにしながら魔女の手をしっかり握っていた少女は、やがて変化を終え、魔法陣が消えると同時に魔女に寄りかかるようにして気絶した。
意識を手放し倒れた少女を、優しく抱きかかえ魔女は森の奥へ、姿を消していった。
この日、一人の魔女が誕生した。
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部屋の窓から差し込む日差しで起きた私は、静かで落ち着きのある部屋のシンプルなベットの上にいた。
「・・・??」
部屋を見回し、自分の状況がのみこめずしばらく考え込むようにしていた私は、おもむろに立ち上がり、窓の外を見た。
部屋が全体的に薄暗っかったせいか、日差しがとても眩しかった。
思わず瞑ってしまった目をゆっくりあけ、飛び込んできた景色は、とても鮮やかで息をするのを忘れてしまいそうになるほど、綺麗だった。
快晴の青空に少し広めの庭園に咲く色とりどりの花花と、奥に見える柵より向こうの深緑の木々に囲まれ、その景色に溶け込むように、建っているのが今自分の居るお屋敷の中だった。
しばらくその景色を見ていたが、ハッとした様子で独り言を呟きながら部屋のドアに向かって歩き出した。
「とりあえず、誰か人に合わなきゃ。ここはどこだろう。なんにも思い出せないや。」
長い時間眠っていたのか、足に力があまり入らず、壁を伝って廊下を歩きながら二階の螺旋階段の前の手すりまでたどり着いた。
手すりに寄りかかりながら、一階に移動し終えたあと、右側の方を見て周り、戻ってきて階段の一段目に座った。
私には体力がなかった。
二階は個室の部屋が長めの廊下に沿ってズラリと並んでおり、一階の右側には机の上に沢山の植物や果物、ガラス瓶などが大量に置かれたりしていた。
いずれも、どこにも人気が感じられず、少し歩いただけで疲れてしまった。
座って休憩をとっていると、不意に左側から物音がしたので、音のした方へ向かった。
音のする所に辿り着くと、そこには数えきれない程の本が並べられた書斎だった。
高い所にまで至る所にびっしりと並べられた本を眺めていると、女の人の声が聴こえてきた。
「あら、目が覚めたのね!5日間も全く反応がなくてとても心配したけど、良かった!」
そこには、朝日に照らされて一際目立つ金髪が特徴の女性が立っていた。
「…? えっと、大丈夫? けが、はあの時の魔法で全部治ってると思ってたんだけど、もしかしてまだ痛むところあった? あ、外見が変わりすぎてて困っちゃってたとか?」
私に向かって微笑みながら話しかけてきた女性のスラリと伸びた長い手足や整った綺麗な顔立ちに、思わず見惚れて惚けていた私を、どこか調子が悪いと勘違いしたのかワタワタとした感じで更に話しかけてきたので、私は慌てて言葉を返した。
「あ、え、えっと、痛いところはどこもないです。
外見ってなんのことでしゅかっ!」
噛んだ。恥ずかしい。
何も思い出せない私の初コンタクトは見事に失敗した。
噛んだことを恥ずかしがってる私を他所に、今の言動がおかしかったのか、女性は更に困惑していた。
「…メア、私のこと、わかる?」
「メ、メアって私のことですか? ご、ごめんなさい。私何も覚えてなくて、ここはどこで、貴女は誰、なんですか?」
少し困ったような表情で尋ねられ、どこか申し訳なく感じた私は、おそるおそる質問を返した。
「うーん、ホントになにも覚えてない?」
「覚えてない、です。」
「…そっか。ホントになにも覚えてないみたいだね。」
「ご、ごめんなさい。」
「謝らないで。なにも覚えてないなら仕方ないし。とりあえず私の名前はモア。よろしくね!」
「モア、さん?よろしくお願いします。」
このお屋敷の持ち主で、私の知り合い?はどうやらモアさんと言う人らしい。
モアさんは私に少しずつ色々と教えてくれた。
私の名前はメアと言う名前らしい。
モアさんは私と親密な関係で、とても私を可愛がってくれていたとのこと。
この大きなお屋敷にはメアさんが1人で住んでいて、人里離れた山の奥の奥にあるらしく、誰にも会うことは絶対にないそうだ。
私はそんな山奥を、ボロボロの状態で彷徨っていたらしく、そこをモアさんに見つけられて助けてくれたという。
とても酷い状態だった私を助けるために、大規模な種族を変えてしまう魔法を使ったらしい。記憶がないのはその時の負荷が原因かもしれないと言っていた。しばらく時間が経てば戻るそうなので、そこは様子見だそうだ。
モアさんは魔女族のとても凄い大魔女で、元々人族だった私を魔女族に変転させ、その魔法の作用で私は助かったそうだ。元々の外見は黒髪黒目の普通な外見で、今の銀色の髪に翡翠色の目は確かに凄い変化が起こってるなと思った。
魔女になることは合意の上で、これから魔法や魔女としての生き方を私に教えてくれるそうなのだ。
そういうわけでモアさんは私の命の恩人で、魔女族になった私に色々なことを教えてくれる師匠という感じだった。
命の恩人になんとお礼をすればいいかと尋ねると、優しく微笑んで「無事だったことがなによりも良かった」と言ってくれたが、それで納得出来なかった私を見て、「じゃあ、私の下で、学べる限り学んで、一人前の立派な魔女になって。」と言われたので、私は黙って頷いた。
そして今日、この日より私、メアは、モアの下で一人前の魔女になることを志したのだった。
下手くそでごめんなさい。




