【14】 6号艇『流し』の勝負券
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『ボートレース戸田』 4日目 3レース 予選 男女混合一般戦
1号艇 寺島 翔 34歳 A1級 勝率7.17 成績215112 ◎
2号艇 上條 進一 55歳 B1級 勝率3.84 成績6 2246 ―
3号艇 眞野 英三 36歳 A2級 勝率6.09 成績13 324 ○
4号艇 三善 秋幸 26歳 B1級 勝率4.52 成績426 53 △
5号艇 徳山 秀紀 38歳 A1級 勝率7.01 成績122122 ×
6号艇 速水 爽香 20歳 B2級 勝率0.00 成績6 6666 ―
※成績の後の印はモーターの良し悪し
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丹沢「本当にあいつなのか? それとも同姓同名か?」
由利「『あいつ』の方だと思うけれど」
丹沢「本当に速水爽香かどうか6番の選手の顔が見たいな、何か良い方法はないかな?」
由利「あそこに赤と白のソフトクリームみたいな三角のブイがあるよね?」
丹沢「うん、見える」
由利「あれが第2ターンマークで」
丹沢「うん」
由利「第2ターンマークの所に、レースが始まる前、必ず6選手全員が集まるんだ」
丹沢「なんのために?」
由利「コースの取り合いと、スタートラインまで助走をつけるために」
丹沢「ふーん、そうなんだ」
由利「あそこなら、レーサーの顔がいちばん見えるよ」
丹沢「わかった! よし、そっちへ移動しよう」
二人は、第2ターンマークに近い方へと歩いて行った。
丹沢たちが第2ターンマークに最も近い地点にやって来た。
由利「第3レースのレーサーが出てくるまで少し時間があるな」
丹沢「それなら第3レースの舟券を買ってくるよ」
由利「そうだな。そうしよう!」
舟券売り場で、
丹沢「1着を気の強い速水爽香で、2着をその他大勢全部、百円ずつください」
売場「『気の強い』って6番のこと?」
丹沢「そうそう、それそれ」
売場「レーサーは皆んな『気が強いからね』」
丹沢「そうなんですか?」
売場「そうよ。そうでなくちゃやっていけないでしょう? 6番から流すのね?」
丹沢「『流す』?」
横から由利が、
由利「そういう券の買い方を『6番から流す』と言うんだ」
丹沢「そう? じゃぁそれで」
丹沢は百円ずつ5点、合計五百円を買った。




