機体解説第1回:銀紅・鉛蒼・キャッツナイト
ミスティカドール:”銀紅”
分類:遺構機/軽量級複合機(魔砲機/斥候機)
全高:12.7m
武装:共振型装甲侵食砲”アルヴィーレ”×2、超電磁弩弓”スティンガー”、エネルギーブレード×2、高周波振動破砕剣”イロードシミター”×2
パイロット:リファリード・ケルビーニ
解説:
”深淵の森”の遺跡で発見された遺構機の1つ。
背面には、変形時に前進翼となる大型スラストバインダーが2枚、腰には推進や転回を補助する、可動式スタビライザーが3本。その他にも、両の脹脛には可動式の大型スラスター、肩部やフロント・サイドスカートなどにも補助スラスターが設けられた、特に機動力に秀でた機体。
その特徴は何よりも、変形機構とそれによって発揮される圧倒的な機動力。
鳶のような姿になる「ミルヴァススタイル」に変形が可能であり、この時の推力は、人型形態、「ドールスタイル」の約3倍になる。前進翼機であるために、操縦難度はかなり高くなるが、失速に強く、狭い範囲を低速で旋回しながら対地攻撃を行える。
これらの利点を代償に、攻撃性能は抑えられていた。両の前腕部に備えられた武装、アルヴィーレは、建造物や硬い装甲など、特定の対象に対しては高い効果を発揮するが、それ以外の対象には、せいぜい強い水流を浴びせた程度のダメージしか与えられないという欠点がある。この欠点は、建造当時は他の攻撃機体と併せて運用することでカバーしていたが、現在の環境ではそれが叶わないため、パイロットであるリファリードの回避センスと術式技術、そして複数追加された現代武装によって誤魔化している。
リファリードによる度重なる改修という名の真改造により、斥候機としての側面も持つようになった。また、リファリードの好みにより、主に実体武装が多く装備されている。これらは主に、リファリードの持つ前世の記憶をベースに、術式で無理やり物理現象を引き起こすものが多い。これもただの好みである。
現状、リファリードしか知る者はいないが、意思を持つミスティカドールである。
リファリードのみに見える幻影の体をもち、”シル”と名乗っている。どうやら色々と秘密があるようだが、詳細は不明。リファリードのことをいたく気に入っており、時折ウザ絡みをしてくる。
ミスティカドール:鉛蒼
分類:遺構機/中量級突撃機
全高:16.2m
武装:伸縮式徹甲爪”ネイルジョー”×2
パイロット:サクラ・ミツキ
解説:
謎の多い特待生、サクラの乗るミスティカドール。
胴体ほどの太さ大きさを持つ、巨大なクローアームと、跳躍力に秀でた逆関節の脚部が特徴的。腕部は関節がなく、代わりに連節式のフレキシブルコネクタが用いられている。各コネクタの接続部がそれぞれワイヤーで繋がれ、各部が独立して伸縮するため、最大で100m以上の射程を持つ。とはいえ、ネルニザントシリーズに共通した特性か、武装はこれのみ。
武装の少なさを補ってあまりある特徴が、空中を駆ける能力。
ごく小規模の短距離転移を連続かつ高速で繰り返す「フレームパルス推進」に加え、足裏に小規模ながら強固な、絶対座標固定式障壁を張ることができ、それを蹴り抜くことで「フレームパルス推進」では不得意な急制動急転回も可能にする。本来想定されていない使用法だが、フレームパルスのタイミングを合わせることで、自身の座標をずらし、相手の攻撃を回避することができる。
パイロットのサクラと、銀紅によって、意思を持つミスティカドールであることが示唆されている。銀紅によれば、鉛蒼に宿る人格は戦闘狂であるらしい。
ミスティカドール:キャッツナイト
分類:軽量級突撃機
全高:14.4m
武装:専用片手半剣、複合盾”エヴァラック”、エネルギーブレード×3
パイロット:カタリナ・ゼフィカール
解説:
ゼフィカール侯爵家の娘、カタリナの乗る白黒のツートンに金の差し色が施されたミスティカドール。正式量産型ミスティカドール”ジェノクス”の兄弟機、”シャディラール”がベースのカスタム機。
機体本体は、主に機動力と装飾を嵩増しさせる改造を施した程度でさしたる特徴はない。その分武装に技術が注ぎ込まれている。
最も特徴的な武装である複合盾”エヴァラック”は、盾面にマナを霧散させる作用のあるディスフェル鉱石を用いた多重積層構造であり、対術式、対魔術的要素性能はすこぶる高く、そもそもの耐久性もかなりのもの。
盾の裏面には、短銃身タイプの超電磁弩弓が装備されており、不意打ち・牽制に用いることができる。本編で披露する機会はなかったが、下部からエネルギーブレードを展開することも可能であり、近・中距離では無類の汎用性を発揮するオールインワン武装。これ1つでそこらの貴族の屋敷が5軒は建つ。
エヴァラックの存在で目立たないが、専用片手半剣もかなりの業物。見た目は数打ち品と大差ないが、刀身はエヴァラックと同じくディスフェル鉱石を用いた積層構造であり、術式や魔術的攻撃を受け止め、斬り裂くことができる。それ以外は、純粋に切れ味と取り回しに優れた白兵武器である。
ひっそりとカタリナが最も気に入っている武装である。
機体の装飾にはカタリナとその母の趣味が多分に含まれているため、鋼鉄の機体のはずなのにとてもフリフリして見える。リファリード曰く「ネコミミミニスカメイド騎士」。




