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皇女殿下の飛空艇~皇女殿下は鬼畜な艇長にしごかれています~  作者: うにおいくら
第5章 トウイの国

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シバの頼み

「なんとのぉ……そうであったか。しかしだ……その皇女殿にお主らと同じ力を感じるのは何故じゃ?」

と真刀斎は首をかしげながら聞いた。ソフィアのステイタス隠蔽のスキルは見破られていた。


「それは彼女は我々とは違い、我々と同じ世界からこの世界に生まれ変わった人間だからです」

シバは持って回った言い回しはせずに、事実だけを口にした。しかしそれで真刀斎が理解してくれるかは自信がなかった。だから口調とは裏腹に心の中では不安を感じていた。


「なに? 生まれ変わっただと?」

と真刀斎は驚いたような表情でシバに聞き返した。やはりまだシバの言葉の意味を理解しきれていなかった。


「はい。ご存じの通り私とアキトは違う世界からの転移者ですが、彼女は転生者です。生まれ変わりです」


「転生? ……転移と転生の違いか……ふむ。そうすると前世の記憶も持ったまま生まれ変わったという事か?」

と真刀斎は一瞬考えてからシバに確認した。


「左様です。流石にご理解が早い」

とシバは感心したように言った。と同時に真意が伝わって安堵していた。


「お主たちを既に見知っているからな。それにしても……輪廻転生とは……そんな事が本当にあるのか……」

真刀斎は理解はできたが、信じられないという風に首を振りながら呟いた。


「でも、一目でよく分かりましたね」

と今度はアキトが感心したように言った。


「お前たちをはじめて見た時と同じ魔力が漂っておったからな」

と真刀斎は呆れた様な表情を見せた。


「こちらの世界で生まれたと言っても、持って生まれた能力は私とシバと変わりませんからね。ただ、身体(からだ)がそれに追いついていないだけです」


「そう言う事があるのか……」


「はい。どうやらこの世界の人間たちの身体では、直ぐにその能力を活かしきれないようです。でも、ソフィアは身体が徐々にその能力に適応してきています。その内、完全に馴染むと思います」

と今度はシバが答えた。


「それにしてもお前達みたいな規格外な人間がまだ居たとはのぉ……」

と真刀斎は呆れかえって、それ以上言葉を続ける事が出来なかった。


――規格外って人をバケモノ扱いしてないかい?――


とシバは思いながらも


「この事は御内密にお願いします。彼女の親である皇帝や皇后も、この事実はご存じありませんから……」

と真刀斎に口止めをお願いした。


「さもありなん。言えぬも道理じゃのぉ」

と納得したように真刀斎は何度か頷いたが


――よくぞ今まで隠しおおせておったものじゃ――


と心の中で感心していた。


「そこでお願いがあります」

とシバは身を乗り出して言った。


「ふむ。儂にその皇女に稽古をつけよというのであろう」


「はい。その通りです。流石です」

とシバは真刀斎のひとことに驚きながらも、真剣な表情で言った。


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