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皇女殿下の飛空艇~皇女殿下は鬼畜な艇長にしごかれています~  作者: うにおいくら
第9章 クロードの修業

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シバとクロードの稽古

「シバさん。おはようございます」

と笑顔で挨拶をして来た。それにつられるようにクロードも


「あ、艇長。おはようございます」

とシバに挨拶をした。


「ああ、おはよう。でも珍しいな。クロードがそんな丁寧な挨拶するとは」

とシバが笑うと


「この道場でまず最初に教わったのが挨拶なんだよ。オイラそんな事今まで教わった事がないからびっくりしたよ。でも慣れたらするのが当たり前になったんだ」

とクロードはさわやかに笑って言った。


「だよなぁ……挨拶がまともにできなくて清助に喉元に木刀を突っ込まれていたもんなぁ」

といつの間にか現れたブラウンにも違う意味でクロードはツッコまれていた。


「うるさい!! お前だって似た様なもんだったじゃないか!」

とさっき見せたさわやかな笑顔は一気に消え去ってクロードはブラウンにかみついた。


「いや、俺は誰かさんみたいに喉ぼとけに木刀を突っ込まれたりしなかったもん。元々、俺はちゃんと挨拶は出来たからな」

とブラウンは涼しい顔でクロードを見下して言った。


「嫌味な奴……」

とクロードは本当に悔しそうだった。


「ま、良いんじゃないか? 挨拶が気持ちよくできるようになったのは本当に良い事だよ。ちなみにこのシバもこの道場に来て挨拶がまともにできないと言って隼人さんから散々注意されていたしな」

とアキトが笑いながらクロードを慰めた。


「まぁ、何だなぁ……人はそうやって成長するもんだな」

とシバは目を泳がせながら言い訳さえもできなかった。


――余計なネタを振ってしまったわ――


と心の中では思いっ切り後悔していた。


「まあ、それはそうとシバも一手、クロードと手合わせしてみるか?」

とアキトがシバに木刀を差し出しながら助け舟を出すように言った。

シバはその木刀に目をやり片手でそれを受け取った。


――百聞は一見に如かず……という事か――


 シバはそう理解しながら視線をクロードに向けると


「地稽古か……そうだな。たまにはやるか!」

と笑顔で言った。


「はい。お願いします」

とクロードは元気な声で返事をした。


 二人は他の道場生に混じるように道場の片隅で対戦した。


「クロード。打ち込んで来いよ」

とシバは煽るようにクロードに声を掛けた。


「では、お言葉に甘えて」

とクロードは一気にシバに突きで攻めかかった。シバはそれを軽く避けてクロードの頭上に木刀を振り下ろした。

クロードは半身に捩(よじ)りながら木刀で受けながら飛びのくと、その反動を利用してシバの側面から薙ぎ払うように木刀を打ち込んだ。


 シバはそれを木刀で軽く受け流すとクロードの首筋に木刀を打ち込んだ。攻撃を受け流されたクロードだったが態勢を崩す事無く耐え、紙一重でシバの木刀をかわした。


そこで二人は距離を取り間合いを推し測った。


――シバは手を抜いているとは言え、クロードはそれなりに対応できている。ソフィア相手にも食らいついていたと思っていたが、ここに来てからたった一ヶ月でこんなに成長するものか?――


と二人の稽古を見つめながらアキトはクロードの成長ぶりに改めて目を見張っていた。シバもソフィアと同じようにクロードに打ち込ませながら、隙を見て返し技を繰り出していた。しばらくはシバもクロードに好き放題打ち込ませていたが、ギアを徐々に上げるように剣を繰り出しはじめた。


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