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第二話 選ばれた子の母は……
その日の明け方出産が始まった
女の陣痛が酷いものとなり、ついに生まれる状態に至ったのだ
夫はいない
一年の旅の間に、女を造り、逃げた
其れも町へ
ユクはその男を見つけ、砂漠の乾いた木に愛人と共に張り付けた
その後一週間、ハゲタカにゆっくりと内臓を食われるという、残虐な刑に処した
結局、女は一人で出産に臨むこととなった
*
女は死んだ
子供は元気だった
しかし女は疲れがなくなった瞬間、眠るように息を引き取った
「ユク様……」
「仕方ない」
ユクはそう呟いた
たまに居るのだ
まるで、眠るように死んでしまう、そんな急性の病気を発症し、死ぬ女が
「わしの娘に育てさせよう」
赤ん坊―エルバ―はユクの娘に育てられることとなった




