6:新歓 その③
俺たちはタブレットを覗き込む
どうやら、カメラに生徒証を翳すと、問題が出るようだった
さぁ、誰からやるか
何も言わなかったら結局優希からになるんだから、俺から名乗りを上げる
「それじゃあ、俺からやるとしようか」
そう言って、俺は生徒証を翳す
すると、直ぐに問題が出て来た
1問目、涼月魁の出身は何でしょう
1.花城、2.栃土、3.群鹿
「これは、先ほど話していらしましたよね?」
「そうだったね!」
「答えは2だな」
そう言いながら、優希は2を押す
すると、画面いっぱいに赤い丸が現れた
そして直ぐに、次の問題に移った
2問目、涼月魁のクラスはどこ
「これは簡単だな!」
「そう……っか!僕と同じクラスだったね!」
「…ずるいです、皆さん。私だけ別クラスなのに」
「まぁまぁ。三年もあるんだから僕や柚、魁だって一緒になれるだろ?な?」
「……1年は長いです」
「まぁまぁ」
秋野がなだめながら、優希は1-Aと回答する
すると、またもや大きな赤丸が表示される
そして、最後の問題が表示される
最後の問題は俺も未知数だ
何故かループ回数と、俺と一緒に居る時の記憶を持っているあの加奈が考えている
よくもまぁそんな数考えられるとつくづく感じる
さて、内容は
そう思いながら、俺はタブレットを覗き込む
3問目、涼月魁の幼馴染の先輩はだ~れだ!
明らかに先ほどまでの文章ではない
まぁ、十中八九彼女が作った文章だろう
にしても、俺の幼馴染か
俺の横に引っ越ししてきたのは、3歳頃だったらしい
確かに幼馴染か…
だが、分かるのか?
周りの反応を見るが、先ほどの反応とは打って変わって沈黙が生まれていた
まぁ、測らずとも答えは話してたんだがな
「そうだな、ヒントを上げるとするなら……軽い雑談の中に出て来た先輩だな」
「……もしかして」
ヒントを与えると、直ぐに西織がボソッと呟く
「え?依織ちゃん分かったの!?」
「本当か!?」
「えっと、おそらく文月加奈先輩で合っているかしら?」
「さぁ?入力してみたら分かるんじゃないか?」
そう言うと、優希が入力し回答した
すると、またも画面に大きく赤丸が表示された
「よっしゃあ!」
優希が大きな声で喜んだ
「良かったな。全問正解だ、どうやらあったばかりなのによく知られているようだな」
「まぁ、分かりやすい問題でしたし」
「流石にね~」
俺の問題を終えて、余韻につかる間もなく、次は優希が話し始める
「じゃあ次は僕な!」
そう言って、彼は生徒証を翳す
すると、さっきと同じように問題が表示された
1問目、英優希の血液型は何でしょう
1.A型、2.B型、3.O型、4.AB型
答えはさっき言っていたな
そう思考を巡らせていると、タブレットはこちら側に回される
俺が答えろという事らしい
まぁ、どんな問題が来たところで、問題の内容は変わらない
そして、この流れも変わらないのだ
「答えはさっき言っていたな。A型だ」
俺はAを押す
勿論正解だ
次の問題は優希の出身
「これも、さっき言っていたな、西京都っと」
3択問題、俺は西京都を押す
次が最後の問題だ
内容は、英優希の将来の夢
「夢…か。2人は分かるかい?」
「えっと……あんまかも」
「私は分かります」
なるほど…
秋野は分からなくて、西織は分かるのか
さて、ここからはスーパー推理タイムだ
問題は3択
医者、社長、警察
確かにこいつの正義感なら警察も医者もやりそうだ
だが、こいつは意外と血とか内臓が苦手だ
よって、医者は目指さない
更に言えば、将来西織と結婚するためには、周りを納得させるほどの力が必要だ
そこで使えるのは社長
1代で上り詰めれば、それこそ貴族の仲間入りだ
確かに警察の方が着実に進めるが……
そう言うのは気に食わないのがあいつだしな
よって社長だ
っとまぁ、つらつら並べたわけだが、これは適当な理由付け
答えなんて知っている
「まぁ、社長かな」
そう言いながら、社長を押す
勿論正解だ
「おお。よく分かったな!」
「本当によく分かりましたね……」
「僕だって分からないのに……何か負けた感じするなぁ…」
「ははっ!難しかったし、結局勘だぞ?」
「それでもだよ!…じゃあ次は僕で!」
そう言いながら、秋野は翳す
タブレットはこれからも向き固定で進んで行く様だった
1問目、秋野柚の好きな食べ物は?
答えは甘いもの
2問目、秋野柚の出身は?
答えは一葉県
俺はすらすらと問題を解いていく
3問目、秋野柚の好きな物は?
これは…話していない
まぁわかるよ?
でもねぇ……
全部正解するのもだからな
俺は、独り言のように呟く
「そうだなぁ……友達と話すとかどうだろうか…」
そう言いながら入力して回答する
仮面には青いバツがでかでかと表示されていた
「残念!答えは、自由な事、でしたぁ…」
「柚、毎回思うんだけど誰が分かるのさそれ」
「い~じゃん!僕の好きで」
「まぁまぁ、失敗したほうが印象に残りますよ」
「そうだ。それに、少し難易度が高い方が盛り上がるだろ?」
「…そう言う物か?」
「ふふっ。それじゃあ、最後は私ですね」
そう言いながら、西織が生徒証を翳す
1問目、西織依織の出身は何区?
答えは優希と同じ品海区
2問目、西織依織の趣味は?
答えは和太鼓、さっき言っていたな
柚と同じく、いいペースで進んで行く
そうして、最後の問題までやってきた
3問目、西織依織の苦手な食べ物は?
その問題が出た瞬間、柚と優希が同時に声を上げた
「「え?知らない!」」
「はい。これに関してはお3方でお考えくださいな?」
「分かった」
「ところで、魁、優希何だと思う?」
「そうだなぁ……1つ聞いてもいいか?」
「どうぞ?」
「それは、何か食べ物とか、料理の名前なのか、辛い物とか苦い物みたいに、味覚なのか…どっちだ?」
「味覚ですよ」
優希のお陰で、だいぶ絞れたと思う
「魁はどう思うんだ?」
考えているフリをしていると、優希に話しかけられた
ここは1つ、ヒントでも上げる
「…俺は分からんが、好きな物の反対な事が多くないか?」
「確かに!僕も甘い物は好きだけど、苦い物は嫌いだし…」
「そうか……それじゃあ、辛い物の反対は……甘い物か?」
「…さぁ?どうでしょう」
優希が甘い物と入力して回答する
すると、画面には大きな赤い丸が表示される
「よっしゃあ!魁お手柄だ!」
「俺は思ったことを行っただけだから…」
「それに、優希も依織ちゃんに聞いたでしょ?」
「そうですよ。それでかなり縮まったと思います」
そんな感じで、和気藹々と過ごした
どうもどうも
忙しいが過ぎる!
しかも、結構大変なせいで時間があまりとれません
まぁ、未来の私に頑張ってもらいましょう!
皆さんは、未来の自分を苦しめないようにしてくださいね!
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました
今後も、‘‘できれば‘‘お付き合いください!
お相手は十月二十七日の私、葉都でした
ということで、ではでは~




