↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
FLOOAT(フロート)  作者: Jake
第2章 2050年、世界大会TOP16

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
23/35

第3話(6/8)

 バースト。


 一律100ポイントの強化リソースを三倍にすることができるシステム。試合中、自らのコアに自壊命令を出すことで使用できる。命令後、3カウントが始まり、終わった瞬間にリソースが増える。


 当然、自分のコアを破壊する以上、相手に得点が入る。


 1秒以内にカウンターを決めなければ、ただの自殺点である。


(つまり、閾値(キャパシティ)の大きい選手にとって、最高の必殺技になる)


 まして相手は最速のプレイヤー。不可避の速攻となるのは目に見えている。バーストのカウントが始まった以上、基本的に取れる手は二つしかない。


 ①なるべく距離を置いて、1秒間逃げたり、攻撃を防いだりする。


 ②なるべくさっさと距離を詰めて倒す。あるいは相手が攻撃に入れないほど体勢を崩す(妨害の場合は厳密には①と同じく時間稼ぎだ)。


 いずれにせよ、私はもう走っている。


 ピストルの号砲よろしく駆け出してしまった。こんな時に限っていいスタートがきれるのだから、つくづくうまくいかない人生だ。


 カウント1。


 モーゼス選手は視界に捉えていれば必ず勝てると思っている。そりゃそうだ。あんだけ速いんだから、私がどこにいようと弾丸のごとく駆け抜けてくるだろう。野球ボールよりは速くない、なんて晩鐘さんは言っていたが、下手すれば匹敵するはずだ(つまり時速160キロとか。うーん、ちょっと考えたくない)。


 カウントがゼロになる、ほんの少し前。


 モーゼス選手の視界から私が消える。


 私の視界からもモーゼス選手が消える。だが、こちらはすぐに相手を見つける。


(つむじは右巻き……)


 なんて、くだらないことを考える余裕がある。


 私は跳んだ。たっぷり助走して、全力で飛んだ。さすがに場外が怖かったので、垂直方向に跳んだ。走り幅跳びや高跳びの選手からすれば、とても見れたものじゃない。しかし、どうだろう。フロート歴はもちろん、あくまで短距離の選手であったモーゼス選手にすれば。


 水平方向に誰よりも速く動く準備をしていた彼からすれば、なかなかのものだろう。もちろん後から彼も跳んだけど、それじゃ遅すぎる。


 カウントがゼロになった。ああ、もちろんカウンター可能時間のカウントだ。走って、跳んで、着地するだけで点が取れることは珍しい。とはいえ、殴り合いばかりがフロートじゃない。平面的思考に留まっていては勝てない、とは晩鐘さんの談。


 これで、あと2セット。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。