表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
摩訶高校の奴ら  作者: とんぼ。


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
65/67

駄弁る奴

 てると猫を追いかけていった先、たどり着いたのは雑木林だった。山との境界が曖昧なほど木々が立ち並ぶ。


 陰で涼しくなった所で、俺達は座り込む。


 残念ながら猫は見失ってしまった。人間が野生に生きる動物に勝とうだなんて、100年早かったのだ。


 「はぁ。遠くまで来たけど無駄足だったな…。」


 座った状態で足を広げる。尻や手から伝わる草の感触は悪くない。


 「そうでもないさ。」

 「?何か収穫あったのか?」

 「あぁ。」


 てるは僅かに口角をあげて、上を向く。


 木々に囲まれては日の光など当たらないはず。だというのに、てるは眩しそうに目を細めた。


 「………で、何か得られたのか?俺に教えてくれよ。」

 

 一向に話を続けないでいたので、つい気になり身を乗り出す。


 「ふっ。キサマのそのちゃちな脳みそで考えろ。」

「お前なぁ…。あっ!分かった。道ばたで100円でも見つけたんだろ!」


 もしくは草むらに座った時に、100円を発見したか。そのどちらかだろうと予想する。何せ、100円の重みは人間を幸せにするのだ。


 「馬鹿め。ワガハイがそれっぽっちの小銭で満足すると思うか。」

 「じゃ、じゃあ1万円札でも見つけたのか!?」

 「えぇい!金から離れろ!阿呆!」

 「えー。じゃあ収穫ってなんだよぉ。」


 お手上げとなってしまったので、支えにしていた手を離し、そのまま倒れる。


 それを見たてるは何故か俺と同様に寝っ転がった。


 「ふむ。寝心地良くないな。」

 「そうか?ふかふかでいいと思うけど。」

 「ワガハイのベットの方が数段上だ。」


 確かにてるの家のベットはオーダーメイドで作られているイメージがある。

 入ったら最後、ものの数秒で眠りにつけそうだ。


 「いいなぁ。俺にも試させてくれよ。」

「………気色悪い事を言うな。」

「き、気色悪かぁねぇだろ!?まっ、いいぜ!別に。将来稼いで俺専用の作ってもらうからよ!」

 「ふっ。そうしろ。」


 それから下らない話をしているとあっという間に日は落ちる。


 当初の目的は果たせなかったが、悪くない時間だと思い、帰宅するのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ