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スカーレ・グーグへの質問

「何から聞いてみよう?」



 幸い神殿には誰も人が来ていないから人目を気にせずゆっくり考えれる。



腕輪型情報端末スカーレ・グーグ?」


 《何でしょうか?》


「まず、私は神様のおじいちゃんに何を求められているのかな?」


 《神様のおじいちゃんと言いますと、我が創造主ローグナー様の事でしょうか?》



 あ、神様のおじいちゃんの名前ローグナーって言うんだ。何となくずっとそうやって呼んでいたけど神様なんだから名前ぐらいあるのが普通か。



「うん。多分それであってる」


 《ローグナー様はティルファ様に世界各地で猛威を振るっている魔獣・神獣の殲滅を期待しております》


「その魔獣と神獣って何?」


 《魔獣とは魔族領で自然発生、若しくは自然発生した魔獣同士の交配によって産まれる魔物の事で、通常世界各地に存在している魔物よりも遥かに優れた生物の事です》


「じゃあ神獣は?」


 《神獣とは帝国領で自然発生、若しくは自然発生した神獣同士の交配によって産まれる獣の事で、通常世界各地に存在している獣よりも遥かに優れた生物の事です》



 ……うん。説明が殆ど一緒で今一つ要領を得ない。

 なんか凄い生物って事だけは分かった。



「魔獣だと例えばどんなのがいるの?」


 《比類なき力で他を圧倒するベヒーモス。この魔獣はただ力のみで戦闘を行い、能力スキル・魔法を一切使用しません。しかし、その類い稀なる豪腕から振り下ろされる一撃は山塊をも両断し、その衝撃によって三日三晩強い地震が発生します。また、黒金の鱗に覆われた肉体はミスリルよりも硬く、一定以下の物理攻撃と魔法攻撃を無効化します》



 何その化け物。

 私そんなのに勝てるのかな。



「もしかしてベヒモスベビーってベヒーモスの子供だったりする?」


 《はい。ベヒモスベビーはベヒーモスの幼体になります。成体でたるベヒーモスと比べると全ての能力値が遥かに劣り、その差は1000分の1程になります》



 待って。

 確かにベヒモスベビーは相対して余裕のある獣……魔物だったけど、それなりには強かったよ?

 なのに成体のベヒーモスはあれの千倍強いの!?



「なんか気が遠くなってきた……じゃあ神獣にはどんなのがいるの?」


 《絶対不可死の鳳凰ほうおう。この神獣はあらゆる攻撃が通用しますが、何度息の根を止めても必ず蘇る特性を持っています。また、風と炎を操る事に長けており、鳳凰が繰り出した炎に身を包まれるとその身が完全に炭となるまで何をやっても消える事は無く、鳳凰が巻き起こした風に触れると死ぬまで身を切り裂かれ続けます》


「更に気が遠くなってきた……でも待って、鳳凰の倒し方ってあるの?」


 《今現在確認されておりません》


「え!?でも神様おじいちゃんからあらゆる情報を入れてもらってるんだよね!?」


 《ローグナー様でさえ鳳凰の討伐方法は分かっておりません》



 そんなのどうやって倒せって言うんですかっ……!



「なら、私が倒すべき魔獣と神獣はどれくらいいるの?」


 《魔獣が53体、神獣が55体になります》



 結構多い!



「もしかしてどこに潜んでいるのか私自身が調べていかなくちゃならないの?」


 《いえ。展開とお申し付け下さい》


「展開。……あ、なるほど。こんな感じで場所を示してくれているんだね」



 さっき私が腕輪型情報端末スカーレ・グーグを展開してみた時に表示してされていたのは何かのメニュー画面っぽかったのだけど、今は多分この世界の世界地図が表示されており、いたる所に白と黒の点が存在している。


 《黒が魔獣、白が神獣を示しております》


「移動している点もあるけど?」


 《リアルタイムでの現在地を表示しているので場所は常に変わります》



 あ、それは助かる。

 こんな感じで敵の位置が表示されるゲームもあったっけ。



 《因みに赤がティルファ様の現在地です。また、地図上の[城][街][村][迷宮][森][山][海][島]のマークに触れて頂くとその場所の地名と現在地からの距離、到達時間、備考が確認出来ます》



 地図一つで結構色々な事が出来るんだね。

 これはこれからの旅にかなり役立ちそう。



「魔獣と神獣の殲滅に対する期限は設けられているの?」


 《特にはありません。が、ティルファ様が完全に活動停止をされてしまうと二度とこの世界には復帰出来ません》


「と言うと?」


 《ティルファ様は例え如何なる事由によって死んだとしても、復活する事が出来ます。ですが、復活にも限りがあるのでその限度を超えてしまうと復活は出来なくなります》


「え!?何度でも復活コンティニュー出来るんじゃないの!?」


 《ティルファ様の復活残度数は49回。尚、魔物・獣のいずれかを合計100体倒す毎に残度数は1上がります。上限は99です》



 まさかの残機制!

 神様のおじいちゃん!何か話とちょっと違う!



「でも待って。それならもしかしてLvレベルとかHPヒットポイントMPマジックポイントSPスキルポイントとかもあるの?」


 《概念的には存在しています。しかし、この世界では認識されておらず、また認識する手段も存在していません》


「やっぱりあるんだ。でも何で認識出来ないの?」


 《単純に技術不足だからです。個人の能力を数値化するには複雑な演算処理と永続的な観測能力が必要になります。この世界ではそのどちらもが実現出来ていない為に未だに個人の能力を数値化出来ずにいます》


「そっかぁ。もしも私の能力値がどれくらいあるのか分かれば色々と戦略が立てやすかったんだけどな」


 《数値化できますよ》


「へっ?」


 《私はこの世界ではなく、ローグナー様の居られる世界で創られました。そしてその性能は個人の能力を数値化する事ぐらいわけの無い程に高くあります。神の技術が人族・魔族に劣る訳がありません》



 おぉ……なんとなく腕輪型情報端末スカーレ・グーグが誇らしそうだ。



「ならちょっと私を数値化して表示して見てくれないかな?」


 《分かりました》



 名前・ティルファ

 職業・幻闘士

 性別・女


 Lv・1

 HP・10000/10000

 MP・0/0

 SP・5000/4750


 ATK・8500

 DEF・4000


 ☆=49


 [所有能力しょゆうスキル

 残機復活

 飲食治癒

 飲食強化

 幻闘拳

 幻闘術

 睡眠完全治癒

 休息治癒

 多言語理解

 不老

 飢餓損傷

 連撃加算コンボボーナス

 袋




 これが私の能力の数値か。

 見た感じRPGのステータス画面みたいな表示の仕方だね。

 SPが減っているのはベヒモスベビーを倒した時に幻反鏡リフレクションを使ったらからだろうけど、MPが0なのはどうして?



「なんで私にはMPが無いの?」


 《MPの素となる魔素は大地から湧き出し空気中に離散している不可視の物質なのですが、その魔素は生物にしか吸収されないという特性を持っています。その為ティルファ様はローグナー様によって用意された人形に意識を封じられた非生物である為にMPがありません》



 そっかぁ。ちょっと魔法ってのに憧れてたから残念。

 よく遊びに行くゲームでは大体みんな魔法を使えてたから期待したのにな。



「この所有能力しょゆうスキルって色々あるけどそれぞれどんな効果があるの?」


 《能力スキルの効果を表示します》



 ステータスの表示から能力の効果の説明に表示が切り替わる。



 残機復活ざんきふっかつ・復活残度数が0になるまで何度でも復活コンティニュー敗北ゲームオーバーを選択出来る。復活コンティニューを選ぶとその場で即時復活+3秒間の無敵時間が付与される。敗北ゲームオーバーを選択すると最後に訪れた街に強制移動される。

 魔物・獣のいずれかを合計100体倒す毎に1復活残度数が追加される。

 復活残度数は☆=Xで表示される。


 飲食治癒いんしょくちゆ・食べた食材によってHP・MP・SPが回復する。


 飲食強化いんしょくきょうか・食べた食材によってHP・MP・SPが一時的に強化される。


 幻闘拳げんとうけん・幻闘拳の全てを使用する事が出来る。


 幻闘術げんとうじゅつ・幻闘術の全てを使用する事が出来る。


 睡眠完全治癒すいみんかんぜんちゆ・6時間以上の睡眠でHP・MP・SPが全回復する。


 休息治癒きゅうそくちゆ1時間休息する毎に4分の1だけHP・MP・SPが回復する。


 多言語理解たげんごりかい・どの種族の言葉であっても完全に理解でき、使用する事が出来る。


 不老ふろう・歳を取らず、寿命による死の無効。


 飢餓損傷きがそんしょう・空腹になると1歩歩く毎に100ずつHPが減っていく。0になると死ぬ。


 連撃加算コンボボーナス・同じ攻撃を繰り返し当てる事で、一回当てる毎にその攻撃の威力を1.1倍づつ上昇させる。


 ふくろ・一定以下の大きさの物質を99種類×99個まで亜空間に保存出来る。

 亜空間内の時間経過は無効化され、生きた動植物は保存不可。対象となるものに触れて念じるだけで保存出来る。



 あ……私の居た世界のいいとこを全部持ってきたような能力スキルばっかりなんだね。一部余計なのも混じってるけど。

 でもこれならほぼほぼあっちの世界と大差ないのかな?

 なら後は工夫と鍛錬と実践経験でなんとかしていくのが1番賢い選択なんだろうなぁ。

 ただ残機復活の効果が神様のおじいちゃんに聞いてたものとちょっと違ったのは衝撃的だった。



「ん。よく分かったよ。ありがとうスカーレ」


 《スカーレ?》


「うん。腕輪型情報端末スカーレ・グーグって呼ぶの、なんか長くてまどろっこしいじゃない?だから縮めてスカーレ。駄目かな?」



 ちょっとの差だけどこっちの方が親しみを込めれるから私はこう呼びたい。



 《いえ。本来なら私に名は不要です。ティルファ様の好きなように呼んで下さって結構です》


「良かった!後、私の事をティルファ様って呼ぶのはやめて欲しいかな?」



 なんか私が凄い偉ぶってるみたいだし。



 《分かりましたマスター》


「もっと砕けた呼び名でいいよ!》


 《……ティルっち?》


「砕け過ぎ!呼び捨てでいいからさ」


 《なら、ティルファ?》


「うん。それでいいよ。改めてよろしくね。スカーレ」


 《こちらこそ、よろしくお願いします。ティルファ》


「ふふ」



 頼りになる相棒パートナーが出来た。

 まだまだ分からない事だらけだし、沢山お話して色々知って行かなくちゃね!

初のブックマークを頂きました!

たいへん励みになりますので引き続き多くの人な読んでもらえるよう頑張っていきます!

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