第3話〜縦横〜
ヘイラは爆死してしまったウガンの遺体を崖の上から
膝をつきながら嘆いてる…
「…なんで、、私を…ウガン…」
「あなたは出会った時から…いつも…故郷の事を想ってたのに…」
「…再起不能な故郷を見届けてもなお…再建を祈ってたのに…」
「ここで死んじゃったら意味無いのよ!!!ばかやろう!!!」
ヘイラは地面に拳を何度も叩きつける…
拳から血が出ようとも、彼女は止めなかった。
その瞬間…脳天に激痛が走る。
そして…自分じゃない記憶…
その記憶の中には…
故郷で笑顔で生きてるウガンの光景…
それを突如破壊された街並み…
最後に、ヘイラ自身の姿が見える…
「…嘘でしょう…私に記憶を譲渡したというの…」
激痛と目眩に耐えきれず、吐瀉物を地面に吐きちらかす。
背後に…源ノ怠者が現れる。
記憶を受け継いだばかりの彼女だけでは手打ち出来ないことは既に彼女も分かっていた。
彼女は平行世界に飛び続ける。
何重もの世界線を走り抜き、少しずつ自我を取り戻す。
一息をしようと立ち上がり、目の前の風景を見るー
「…何故…私がここにいる…!?」
ヘイラが飛んだ世界は…ウガンの故郷であり…多次元宇宙の1つだった…
「…そうか…彼は…死んでも尚…私の形式の発展を…」
「…わかったわ…ウガン…彼の意志を継ぎ、平行世界も多次元宇宙を渡る者へと昇華する!!!」
ヘイラの中で、ずっと蠢いてた謎の塊が発光する…
「…よく、ここまで辿り着いた…」
「…ずっと次世代の源ノ創者を託せる物がいなくて…」
「…見込み有るものに魂を付与させてたけど…」
「…私は、ヘイラ。ウガンを見込んだ成果があった。」
「…感謝する。君こそが。源ノ創者に相応しい。」
機械音が鳴る…
『確認しました。「個体名 ヘイラ」源ノ創者の復活に成功』
『源ノ捌者の内6名基本世界の集結を確認。』
無機質な機械音が唱え終える前に、ヘイラは元の基本世界に戻る。
源ノ怠者と邂逅する…
「…殺されにきたのか?あの外国人の犠牲あって逃げられたのにわざわざご苦労なこった。」
「…私は彼の思いを無下に返すことは出来ない…」
「…私は彼の未来そのものを生きる!ここであなたを討つ!!」
「…ははは!!!やってみろよ!!!」
「…縦横干渉…」
言葉共に空間が揺れ始める。
「平行世界No.5416886845。」
「核兵器による世界の滅亡世界線。」
「世界ノ記憶再現」
源ノ怠者に向かって核兵器が落ちる…
ヘイラはすぐ様に別の世界に避難した為、ダメージは無いが…
源ノ怠者には大きなダメージを背負う。
源ノ怠者の形式は 完全防御
怠惰だからこそ、外傷を受ける行為を怠惰であり続けた結果の形式ー
個人戦では絶対的な防御。
群衆戦では他者への洗脳と外傷を他者に投げつける事による防御を行えるが…
例えば、戦う相手が無機物であったら防御できるか?となれば…
答えは否。
戦闘時に使用する無機物は使用する物は人に起因するが、
記憶再現による無機物攻撃は防御の理に適応外となる。
群衆戦でも同様。
ヘイラが選んだ世界線はもう既に人類は滅んでる為
群衆戦の防御適用外となる。
そして核兵器による攻撃は無機物による物として防御適応外になり…
源ノ怠者は大きな後遺症と再生不可能の負傷を背負う。
爆心地で倒れ込む源ノ怠者を見つめ、源怠の頭を乱暴に掴む。
「…まだやるか?」
「…上等だ…こいよ…防御してやる…」
「その言葉をしかと聞いた。」
ヘイラは手を離す。
「…多次元宇宙263515光年先」
場面がまたもや変わり、処刑場の中で、群衆の中で
源怠はギロチン台に拘束されている…
「…この場合相手が分からなかったら防御不可能なんでしょ…?」
ギロチンを落とす紐が何重にも紐が分かれている…
群衆の一人一人が
源ノ怠者に対して罵声を浴びせ続ける。
「…まておい…こいつら、、俺が殺したはずじゃ…」
「…私はウガンと共に世界の再建をやってきた…」
「…あなたが壊した世界1万。そのうち8000の世界は救えなかったけど…生き残った世界は…あなたを恨みながら…生き続けてるわ…」
「…これからあなたを2000回処刑する。」
「それだけでは足りないわ。救えなかった世界ひとつで60億人分の喪失と仮定。それを×8000。」
「4.8e13人分の怨みをしかと受け入れろ!!!」
その言葉共に、ヘイラは止まらなかった。
何十回…何千回…何万回…気の遠くなるような惨劇…
最初は指示すらも躊躇ったのに…私は何万回もギロチンを落としていた…
遂に処刑を終えた。
ボロボロになった源ノ怠者は息すらも忘れてる。
「…これで…時宗様から渡されたこれを使える。」
ヘイラの手元にある生々しく蠢く物体を取り出す。
時は少し戻り、
時宗にコクカンへ行かしてくれないかと頼み込んでた際に…
「…わかった。2人を行く事を許可しよう。」
「そして、恐らくだが、源ノ捌者に関わる者は…」
「世界の理により、殺すことは不可能に近い。」
「…やから、私が見つけたこの遺物で封印して欲しい。」
「封印に成功した後、こう話すんだ。」
「「…怠惰世界ノ記憶よ…喰らえ。」」
過去と現実がリンクする発言…
それに反応するかのように地面から黒い手が現れる。
源ノ怠者の叫び声共に引きずり込まれる…
世界の記憶とは何か…それを知る時宗は一体どこまで…
つづく




