第11話〜執懺〜
カコはイアから逃げ惑ってる…
「……ほんとイア強くなったなぁ……!!!」
「昔は半径10mのみだったのに…今は触れるに変わってるけど…」
「その分幻覚の質が上がっとる…!!」
汗ダラダラで書斎に辿り着き、扉の前で座り込む。
「ここまで来たら来れへんやろ…」
しかし、バギィと音を鳴らしてカコの肩に手が置かれる…
驚く暇もなく、拷問の幻覚を見せられる。
「…過過回編」
時間が巻き戻り、ダンジョン・メモリーの扉の前に戻る。
「……ッハァ…ッハァ……」
「……?その様子だともう既に拷問をしたかしら?」
「……そうだよ!!ほんと…三回も使わせるとか頭おかしいんじゃないか…」
「ええ。なんで記憶を引き継がせないの…見たかったのに…」
「俺のおかげで脱出できたのに…拷問するとかおかしいぞ…」
「……私は脱出等したくなかったわ。」
「ここで…ずっと貴方に拷問をしたかった…!!」
「…貴方が死んじゃったら意味ないのよ!!」
「…本当に…顔は良いのに、性格が終わりすぎだろ!!」
セイムとイズルはそうだそうだそうだーと野次を飛ばす。
「…そもそも昔の条件と変えたのなんでだ。」
「あぁ。気分。あれから鍛錬し続けて条件を自由自在にできるようになったわ。」
「…なんなら試してみる?」
「いや結ko…」
もう既に遅く、
イアは手に触れる→半径500mに変更した…
野次を飛ばしてたセイムとイズルは…
「「「ぎゃああああああああああああああああ痛い痛い痛い」」」
巻き添え喰らったー
「…過過回編」
今回は記憶を引き継いだ。
「……ッハァ。ほんまおかしいねんて!!!」
イズルは残虐を受けすぎたのか硬直したままだが、
セイムは苦しみながら立ち上がり、
カコを縛り付ける。
「悪いけどこのままずっと生きてくれ!!俺の記憶再現で生かす!!!」
「あんた人の心とかないんか!!」
再び幻覚をカコに見せられる…
「……ッハァ…これで満足か?」
「ええ。満足よ。」
そう言いながらイアは顔を赤らめさせてハァハァと唸る。
「…でももう終わりね。」
「あぁ…」
カコはイアの剣を抵抗なく受け入れた。
「……これでもう他の人にやるなよ…」
「これが最後なのは嫌だね。もっとあなたとやりたかったわ。」
「やめてくれ…」
「でもそうね。次に進まないと。」
「あぁ他の犠牲者が出るのは嫌だが…そうしてくれ、」
「…私は…拷問する度に、あなたが私を見てくれる気がした。貴方を愛してるわ。でもそれも忘れるしかないね。」
「そうだな…色々あったが…この無限図書館の生活は無駄じゃなかった。」
「過去を振り返るなよ。また拷問は受けたくない」
イアは笑いながら…一筋の涙を見せる。
「…さようなら。」
カコとダンジョン・メモリーは記憶の紙片が舞い散るように消滅する。
一方…ウロボロス、ヴァルキュリアに社医の知らせが入る…
哀愁漂う雰囲気が十三死話宮円卓の中で流れる…
それを見た善は話す。
「…みんな。残念に思う気持ちも分かるが、」
「社医は私たちに何を残してくれた?」
「…仕事。」
「…少し違うけど…彼の願いと思い出は私たちの中にはある。」
「落ち込む暇は無い。君らは国を背負ってる。」
「これから忙しくなるが、頼むよ。」
それを聞いた不参加組は納得する。
その頃時宗はー
「…また…運命が変えれなかった…!!」
隠し部屋の中で時宗は項垂れてる。
「…なんで、、、!!これだけやっても変えれない!!!」
「私は皆が笑っていける生の終わりにしたかった!!」
「…なのに…」
時宗は壁に強く殴る。
壁を強く殴ったからか壁に貼られていた紙が部屋に飛び散るがー
ひとつの手紙に目に入る。
「…これ…ミライの筆跡…なんで…!」
そこには時宗。無限図書館の最深部で待ってる。と書かれていたー
つづく




