第2話〜大旅手〜
カメリアにて…
ダンジョン・メモリーが現われた位置はグランドキャニオンの最深部であり、
ただ進むだけで危険が伴うー
時間は少し前に遡る…
ドランとジユの専属秘書イズルが報告する。
「…ドラン大統領。ダンジョン・メモリーが出てます。」
「周辺の住民は避難済みですが…ダンジョン・メモリー自体が不明です…」
「直ぐにヴァルキュリアの社員に行かせます。」
「…私が行く。」
「…ですが…!!貴方は大統領です!何かあれば!!」
「…ワタシの信条は。」
「個よりも家族…」
「家族よりも…国。」
「人口3億人の国民の安全が全てだ。」
「…危険な場に国民を行かせれない。」
「…私が先陣を切ってこそ大統領だ…」
そう言い、ホワイトハウスの窓を破り、ジェット機に乗り込むー
「…はぁ。また私が怒られるやん…」
窓ガラスの破片が舞う中、ドランは迷いなく操縦席に座った。
国民主義者――合理的で、そして何よりも速い。
旧東京都ーダンジョン・メモリー地点ー
家のドアを開け、中の異質さにヘイラと息子は萎縮する。
「…ねぇこれ…」
「…えぇ。これ父様の…」
家の中にある物が全てウカが所持してた物ー
「ジユさん。ここは私たちに任せてくれません?」
「…許さない。なぜならオレの部下だからだ!」
「…共に戦うのなら許す!」
「…わかりました。」
3名は二階にある書斎の扉を開くー
「…やはり、父様…」
書斎の奥。ぬらりと肉太刀を引きずる影。
「……ヘイラ。」
善に呑まれたはずの男が、そこに立っていた。
3名は戦闘態勢を摂る。
「…ヘイラかぁ…悲しいぞ…なんで…」
「怨敵であるヴァルキュリアに入る…」
ウカは以前とは違い、肉太刀を振り回す。
「…タダでは済まなさそうね。」
「おーい。少し離れとけ!!」
ジユが声を掛けた否ー
ジユは巨大斧ーフィ・レクイエム・ソウを天に投げる。
フィ・レクイエム・ソウの刀面から光が差し込みだしー
ウカを取り囲む形で、以前と同じ礼拝堂が顕在される…
十字架がジユの体に刺さり。言葉を放つ。
「…変身。」
その頃、静寂の中ースロの言葉が強く響く…
「…ダンジョン・メモリーが出たのって…まさかこれその物が…!?」
スロが見つめる先にはー
世界種子貯倉庫だった…
人類生存不可能な状況下に迫った時に開放されるという…
おどき話の様で…リアリティーのある建物その物がダンジョン・メモリーへとなっていた。
「…嫌。この世界は常識で終わったら旅出来てねぇな。」
同時にスロの手元に旅死宮専属記憶武器が届くー
「…あれ頼んだっけ。」
武器にひとつのメモ書きが書かれてあった。
(話の途中で行くなよ…気をつけて帰れよ。練。)
スロはそれを見て笑みを見せながら
「…ダンジョン攻略して早く観光して帰るぞ!!」
つづく




