第16話〜会記迷〜
旧東京都の住宅街の中に巨大な家が建てられたことにより、
日本の内閣は焦りだし、重要人物として
ヴァルキュリア総支配人 時宗とウロボロス総理大臣 練が国会へ呼び出されるー
「…なぁ連。普通にバックレたいんだけど。」
「…今回のは同意する…あの議員達面倒臭い…」
2人はため息つきながら国会へ入るー
資料をコンコンと鳴らしながら2人を迎え入れるが…
2人除く議員8名は嫌悪を抱く目を向ける。
「…揃ったようなので。今回の議題は、旧東京都で突如巨大な家が建てられた件についてです。」
秘書の女性が話し出す。
「…時宗。この事について何か答えれることは?」
初老の男性が問い出す
(…こいつ俺より年下の癖に上から目線かよ…)
時宗は眉間にシワを寄せる。
「はい。この件につきましては、近年確認されている記憶の集合体付喪神である可能性が高いです。」
その一声でザワつく。
練が魔法によるテレパシーで時宗に言う。
(おい。それ言っていいんか?こいつらのことだ付喪神を労働力として使うぞ????)
(…現状あれも何なのかすらも分かっとらん。調査中なのに呼び出したこいつらが悪い。)
スーツを着た中年ハゲの男性が切り出す。
「…でも結局おたくの所で何とかしてくれるだろう。」
「そこまで気にする事はないと思いますが。」
初老の男性がそれに賛同する。
「…あぁ。失記者の案件に違いないから、紛い物の組織に任せるのは問題だ。」
「…時宗。この案件共同でやらないか?」
その提案に時宗は突っぱねる…
「悪いですけど、私は会社を背負ってやってきてる立場です。」
「紛い物の組織と仰るような方々と共に行うのは社員全員ににウイスキー一気飲み強制すると同じくらいの吐き気します。」
「以前失記者の事件を扱うから株式会社から国営に変更を希望しましたが、おたくらは突っぱねましたよね?」
「その事を置いといて今更共同でやるだ?笑かせますね。」
「…“失記者”は社会問題じゃなく、我々の専売特許とでも言いたいんですか?なら都合が良すぎますね。」
時宗の皮肉効いた言葉が議員達は反論の余地も無く沈黙を貫くー
スーツ着た豊満な男性が切り出す。
「記憶の集合体なら、軍事利用できるよね?」
練は深くため息をつく。
「…本当に歴史の義務教育受けたか?と思うくらいの発言ですねぇ。」
練の言葉で豊満な男性は練の襟元を掴む。
「おー怖い。現にそうじゃないですか。270年前に起きた第九次世界大戦争で、無限図書館を使って軍事利用しようとしましたやん。」
「結局失敗に終わりましたし!」
豊満な男性はその言葉に苛立ったのか殴りかかるー
しかし秘書の介入にて止められる。
「…落ち着きなさい。時宗。練。」
「今の発言は許すから共同をやると言え…」
初老の男性の瞳の奥には金の$マークが見える…
「…はぁ。貴女方がこれに賛同した後何が起きるか分かります。」
「この案件はウロボロス、ヴァルキュリアでやります。」
「利権と裏金目当てでこの案件を動かそうとするなら私は断らせて頂きます。」
「僕も同意見ですね。」
そういい2人は会議室を後にしようとする。
「な!!お前ら!!立場分かっとんのか!!?」
「「…お前らこそ立場わかっとんのか?」」
練と時宗は今までにない眼力を見せる。
「「失記者を舐めるな。」」
ヴァルキュリア地点ー
会議の結果を聞いたカノウはため息をつくー
時宗と練は正座をさせられてる。
「…貴方に任せたの間違いだったかもね…」
「でもよくやったわ。馬鹿共め。」
カノウは笑みを見せる。
その時に泊が社長室へ入る。
「…時宗あの家かなり不味いかも。」
「…というと、、?」
「調査に行かせた健常者の全員が…記憶喪失状態になってる。」
調査に行った調査隊は手書きの調査文献を残しており、
それにはー
周辺には特に変質なしー
家には大きな玄関が存在し、そこに入ると
ドス黒い空気、各箇所へ血痕の後があり、
足を進めると自我のない人を発見。
話しかけると、突如叫び始めた為銃の使用ー
その者は即死したが奥深くに肉片がちぎれる音が聞こえ始める。
二階にある書斎らしき箇所から聞こえた為、現地に向かうが、ドアを少し開け安全性の確認を行うが…
人目を見ただけで1名の失神…自傷を行い始めた者1名…
調査続行不可。
直ちに引き返す。
そう書かれてたー
「調査隊は皆無事だったんだけど…全員記憶喪失状態になってる。」
「今の時点で分かることは、2階の書斎に何かがいる。」
「そして、家に入る道中での記載は続いてる事から、入る時は問題ない。」
「ただ出る時に記憶喪失になると思ってていいだろう。」
それを聞いたカノウは絶句する…
特に時宗と練は頭を抱えてる。
それと同時に…日本各地にて同様の事象が起きるーー
全てが違っておりー
北海道地点は偶像物の建物。
大阪地点は刑務所ー
奈良の奥地はー人骨が無数に飾られている建物ー
名古屋地点はー畜産処刑場ー
これらの事象の要因は土地に染み込まれた記憶の統合体であると確認されたー
ー土地そのものの記憶ー
RPGの様に複雑な理と迷宮…
これらを泊は、ダンジョン・メモリーと名付けた。
第4章 記迷攻宮編へ続くー




