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魔法学園ヤマダ~転生するなら魔法学園とかやりたいって言っただけなのに~  作者: 天野ハザマ


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53話:自己アピールってこと?

 自分はこんなことが出来る。これは売る為ではなく、そういうアピールなのだとエピンは理解した。

 実際、これは分かる人には分かる良いアピールだ。

 短い期間で剣を1本作ってみせた。しかも魔法の杖にもなり得る剣をだ。

 まだ魔法の武器と呼ぶには到らないのかもしれないが、可能性を見せている。


(……凄いな。彼と今のうちに友誼を結べたら、将来の為になるかもしれない)


 一応買取を調べてみたが、イヴァンが金属類の買取を出してはいない。恐らくだが、まだダンジョンに行けていないか、鍛冶魔法使いであるが故に戦闘力が足りないのだろう。それはエピンが提供できる。その代わり……と、そこまで考えてエピンは自分の額を叩き溜息をつく。


(いや、これは全部俺の希望的観測だ。勝手に計算しても仕方がない)


 目の前に開いているウインドウをなんとか閉じて仲間募集掲示板のほうに行けば、やはり似たようなウインドウがエピンの前に表示される。


【仲間募集掲示板】

・情報登録

・募集

・申請確認

・応募


―まだ情報が未登録です。情報登録を実施してください―

「情報登録……これか」

―貴方の情報を登録してください―


【仲間募集掲示板>情報登録】

【名前:エピン・オクロック】

【性別:男】

【魔法タイプ: 】

【到達:1階】

【その他: 】


「なんと……俺の情報を読み込んでるのか? 一体どうやって……」


 驚くエピンだが、とにかく入力していかなければならない。


「魔法タイプは属性魔法。火と水、それと光」

―入力しました。その他は自由アピール項目です―

「互いを助け合える仲間を募集している」

―入力完了しましたー


【仲間募集掲示板>情報登録】

【名前:エピン・オクロック】

【性別:男】

【魔法タイプ:火・水・光】

【到達:1階】

【その他:互いを助け合える仲間を募集している】


「あー、しています……で頼む」


【仲間募集掲示板>情報登録】

【名前:エピン・オクロック】

【性別:男】

【魔法タイプ:火・水・光】

【到達:1階】

【その他:しています】


「互いを助け合える仲間を募集しています、だ」

―入力完了しましたー


 とりあえずはこんなものだろう、とエピンは頷く。もっとアピールをしたほうがいいのかもしれないが、そこまでアピールできることが思ったよりなかったのだ。まさかこんなところで家柄などアピールしても仕方がないし。


 次に応募の項目を見てみれば、ずらりとリストが並んでいる。

 どうやらパーティー名と募集のための短い文言が一行で纏められ、それがリストになっているようだ。


【仲間募集掲示板>応募】

『メイフェア騎士団学園支部』リーダー:イグリット・エランド『求:属性魔法、召喚魔法』

『リアラ冒険団』リーダー:リリカ『求:調整中』

『牙の集い』リーダー:ミミ『求:獣人。他不問』


 なんだか色々だが、それぞれ今何人が応募しているかも表示されているようだ。

 如何にも高位貴族が募集しているっぽいナントカ騎士団は0人。

 リアラ冒険団は……0人だが募集停止中、と書かれている。

 牙の集いは7人応募している。他にもズラズラとあるが、すでに募集停止中になっているものも多くある。


(このリアラ冒険団っていうのは募集しようと思ったけど、何か懸念があって一端やめたのか)


 ちょっと興味を持って詳細情報を見て……エピンは「うっ」と呻く。


(到達階数が2階……!? ペースが速くないか!?)


 パーティーの人数は2人。


【名前:リリカ】

【性別:女】

【魔法タイプ:魔法拳】

【到達:2階】

【その他:キアラさんと仲良しです!】


【名前:キアラ・オータムレイン】

【性別:女】

【魔法タイプ:召喚魔法】

【到達:2階】

【その他:ロックゴーレム、ゴブリン、オーク】


 どうにもキアラのほうは召喚獣のメモ帳に使っているようだが……だとすると、かなり優秀だ。優秀だが……それより目を引くのは魔法拳なる魔法だ。


(まさか武術の授業か……! そんなものがあるなんて。だがキリアン先輩のことを考えればあって当然だった……失敗したな、今更家門剣術以外を学ぶ必要もないと深く見ていなかった)


 属性魔法を使えれば自然と魔法剣も身につくと思っている学生ばかりで、エピンもその一人だったのだ。とはいえ属性魔法は素晴らしいし、一度にやって半端になる程愚かなこともない。

 とはいえ今後の履修計画は考えなければならないだろう。自分を戒めながら、エピンは検索をしてみることにする。


「イヴァンで検索」

―検索結果……1件―

『鉱石採掘団』リーダー:イヴァン『求:火力』


「ハハッ、見つけたぞイヴァン……俺は君と仲良くなりたいんだ」


 計算がそこにあろうとも、仲良くしたいという気持ちに変わりはない。

 白猫コアに聞いたって「そういうのから始まる友情もいいよね!」と肉球を押してくれるだろうことは間違いないのだ。

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― 新着の感想 ―
これも青春ですね。
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