表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法学園ヤマダ~転生するなら魔法学園とかやりたいって言っただけなのに~  作者: 天野ハザマ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/83

44話:分からないことは先生に聞こう

本日2回目の更新です!

 翌日。召喚魔法教室にやってきたキアラは周囲を軽く見回す。

 他の生徒の姿は見えない……ダンジョンに挑戦中なのだろうか? しかしキアラとしては丁度良かったとしか言いようがない。他の生徒の指導中に聞くのは少しばかり気が引けるからだ。


「やっほー、キアラちゃん! どうしたの? ボクとお茶とかしちゃう?」

「大変光栄ですが、本日は別の用件で伺いましたの」

「んふふー、アイスフェニックスの風切羽のこと? ケイトちゃんから聞いてるよ!」

「ご存じでしたか」

「ご存じでした! いいもの手に入れたねー!」


 ニコニコと笑顔を浮かべるウルの表情からは、キアラの次の言葉を待っている様子が窺える。

 だから、キアラは緊張で唾を呑み込んで……それでも聞いてみる。


「実は、この羽根で召還を出来る可能性はあるかを質問しに来ましたの。ウル先生、いかがでしょうか?」

「出来るよ?」

「……!」


 ケイトが羽根の扱いについての話をしたときからキアラも「もしかして」と考えてはいた。

 しかし、本当に出来るとは! そうであるなら、キアラの召喚魔法使いとしての戦闘力は大幅に増加するはずだ。


「けど、死んじゃうよ? キアラちゃん、そんなに強くないもの」

「死……それは、その。召喚獣に……ですの?」

「そうだよ。召喚獣だって意思があるもの。ボクが最初にゴーレム関連の魔法を教えるのは意思がないからなんだよねー」


 言いながらウルは教室の黒板に近づき、幾つかの絵を描き始める。


「召喚魔法っていうのは無から持ってくる魔法じゃないのはもう分かってるよね?」

「はい。ですからゴーレムも保管場所から召喚する手順があるのですわよね」

「うん。で、アイテムを使った召喚っていうのはね、縁のある品によって縁を繋げる……まあ、結構乱暴な喚び方なんだよねー。それでもマトモに契約してくれる召喚獣もいるけど、アイスフェニックスは超狂暴だから。というかフェニックスと名がつく連中は皆狂暴かなー。プライド高いし」


 アイスフェニックスらしき絵に「強い! 狂暴! プライドおばけ!」と書いていくウルだが、それを聞いてキアラはすでに意気消沈していた。

 だって、つまり。それはキアラのアイスフェニックスとの契約による戦力強化は不可能だということになるからだ。


「ぶっちゃけた話で言うとねー。ボクがいれば一緒に押さえ込んで契約に同意させることはできる、けど……あんまりオススメしないかな。霊的契約は絶対無理になるし」

「では、私はどうしたら……」

「うん。召喚魔法をもっと使えるようになろうか。それまで、その羽根は装備品として使うのが一番いいと思うよ! そうすることで縁も深まるから!」

「縁が……ですの?」

「そうだよー。その手のアイテムって、装備した人に影響するものだからね。簡単に言うと『匂いがつく』んだよねー。誰だって自分のファンにはちょっと判定甘くなるものでしょ?」

「……なるほど、分かりますわ。けれど、自分の仲間に縁の品を利用していると怒られると思っていましたわ」

「あはは、だったら召喚になんか応えないよー」


 笑っていたウルは、手をパチンと叩いてキアラに笑顔のまま真剣な瞳で問いかける。


「さて、ではここで問題だよ! キアラちゃんが今後アイスフェニックスとの契約を目指す上で、まずすべきことはなんでしょうか!」

「召喚獣のサポートの為の魔法を学ぶこと。そしてゴーレム以外の召喚獣との通常契約ですわ」

「正解! では召喚獣との契約に必要なアイテムは何処で手に入るでしょうか?」

「ダンジョンですわ。ゴブリンナイフのような、召喚獣となり得るモンスター所縁のアイテムを手に入れることが必要ですわ」

「うん、正解! でもボクはゴブリンとは契約したくないな! 好みじゃないから! でも通常召喚の相手としてはアリだと思う!」


 まあ、キアラとしてもゴブリンはあまり好きではないが……というか、通常契約していても何処かで死んでいて召喚出来ないということになりそうなのが非常に困る。


「何考えてるかは分かるよー? その辺のゴブリンと契約しても無駄だと思ってるでしょ! 普通ならその通りです!」

「ですわよね……?」

「でもキアラちゃんは見落としがあるよ! さて、それは何処でしょうか!」


 見落としがあると言われても、霊的契約をするわけでもないのに何が違うのだろうか、と。そこまで考えて……キアラはハッとする。そして同時にゾッとする。もし、今キアラの考えた通りであるならば。


「……ウル先生。もしかして、ですけれど。学園のダンジョンで手に入るアイテムで召還した召喚獣は……その。全て、幻影モンスターなのでは? だとすると……通常契約をした場合……」


 幻影モンスターは元々通常の生き物ではない。

 死んでも蘇り、また元気に襲ってくるモンスターたちだ。

 そして、その幻影モンスターからドロップしたアイテムと縁のあるモンスターとは。


「……した場合?」

「幻影モンスターであるから……死んでも死なない、のでは」

ブックマークや評価は今後の執筆の励みになります。


まだ入れていないという方も、今回のお話を機にぜひ入れていただけましたら、とても嬉しいです。

☆☆☆☆☆をポチっと押すことで★★★★★になり評価されます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ