表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法学園ヤマダ~転生するなら魔法学園とかやりたいって言っただけなのに~  作者: 天野ハザマ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/90

21話:属性っていっぱいあるよね

本日3回目の更新です。

まだ読んでいない方は19話からどうぞ!

 ところで、練習場とは何か?

 実のところ幾つも存在しているのだが、アベルの言う練習場とはつまり射撃練習場のことだ。

 ターゲットが置かれ、そこに向かって離れた場所から攻撃を放つだけの場所。

 とはいえ危ないので結界がキチンと張られているが……それを見て生徒たちがザワついているのが見える。


「冗談だろ……こんな高性能な結界が存在し得るのか……?」

「白魔塔にだってこんなものがあるなんて聞いたことがない。見ろ、なんて濃厚な魔力だ」

「たかが射撃場にこんなものを用意するなど……魔法学園ヤマダの魔法技術は一体どれ程のものなんだ」


 ザワついている生徒たちもアベルを見ればすぐに道を開け、エピンに当惑し、すぐにその意味を理解して羨ましそうな、あるいは妬ましそうな視線を向けて……白猫コアを見て「猫……」と呟くのだ。

 何故猫がついてきているのか。アベルの猫なのか。それなら猫を可愛がればアベルの好感度が上がるのではないか。まあ、そんなことを考えているわけだが……そこで正攻法でいこうと思わない辺り、政治に慣れ過ぎている。

 そんな連中を完全に無視しているアベルは射撃位置に立つと、エピンへと振り向いた。


「さて。属性魔法について君はどの程度の理解がある?」

「火や水、風などを発生させる魔法です!」

「まあ、そんなものだろう。だがそうではない。属性魔法を学ぶのであれば自然現象と属性魔法は違うということをまず知るべきだ」


 そもそも、火が発生するのは燃えるものがあって、燃えるのに必要な条件が揃っているからだ。

 その条件が全てクリアされたとき、火が点くという現象が起こる。これは別に魔法は微塵も関係ない。

 しかし属性魔法は火の点く条件の揃っていない環境で火を発生させる技法だ。


「自然の理に合致しない現象を自己の魔力を用いて起こす。それこそが属性魔法だ」


 おお、という声が聞こえてくるがエピンも必死に頷きその意味を理解しようとしていた。

 まあ、いきなりの理解をアベルも望んではいない。属性魔法を学ぶのであれば、そのうち嫌でも理解できるようになるのだから。


(お、リリカだ。何してんだ、あの子)


 群衆に混ざって頷いているリリカは真面目だが、食事をしなくていいのだろうか……お腹からぐー、という音が聞こえてくる。


(あー……行く途中でアベルを見つけたってところか。まあ、気になるよなあ)


 まあ、今の音は聞かなかったことにしてあげようと白猫コアは頷いていたが、アベルはやはり気にしていない。今のアベルにとってエピン以外はその他大勢なのだろう。背景くらいに考えているかもしれない。


「魔力を変換、と今私は言ったが……何にでも相性はある。属性に対する理解を深めることが前提だが、本人の魔力の質により得意とする属性魔法は変わってくる。ではそれをどう見極めるのか。エピン……答えてみろ」

「実際に使ってみること、でしょうか?」

「それでもいいが、場合によってはとんでもない被害を巻き起こす。学園外ではやらないように」

「はい、勿論です!」

「よし。ではこれに触れたまえ」


 アベルが取り出したのは手のひらサイズの水晶玉のようなものだ。それを見て誰かが「水晶玉……」と呟いていたが、実のところそれは魔法道具。それも属性相性を見極めるためのものだ。


(ああいうのあったら便利だしなあ。とはいえ、うちの連中に使っても意味なかったんだよなあ)


 ヤマダ一族は皆全属性の相性が最高値なのでカラフルに染まってしまうのだ。だから、エピンがそうではない初の例ということになるわけだ。

 ちょっとドキドキしながら白猫コアが見守っていると……赤と青、そして白の三色に染まっていた。

 若干白が弱いだろうか……赤と青が同じくらいといったところか。


「火と水……それに光か。特に火と水に相性がいいな。ならばその他を伸ばしていくというのも良いだろう」

「えっ、火と水ではなく……ですか?」


 当然ともいえる疑問をエピンが口にすれば、アベルは少し残念なものを見る視線をエピンに向けていた。


「当然、そういうのもアリだろう。時間は有限だ……得意なものを伸ばせばその属性のエキスパートになれる可能性がある」

「で、ですよね?」

「しかし君のこれからの長い人生において、不得意なものを伸ばすチャンスは学園在籍中しかないと私は思うのだが……君はどうだ? 勿論、君が火と水のエキスパートになりたいというのであれば尊重しよう」

「そ、それは……伸ばせるのであれば伸ばしたいですが。その、外では自分の学ぶ属性を極めることが魔法使いの誉れのように言われています。もし不得意なものを伸ばしていけるのであれば、どうして……」


 どうして、魔塔は属性や得意な魔法などで分かれているのか。

 この場にいる者が全員思っているだろうその問いに対するアベルの答えはシンプルだ。


「教わる機会がないからだろう。属性魔法だけで幾つも魔塔が建ち秘匿している現状ではな」

ブックマークや評価は今後の執筆の励みになります。


まだ入れていないという方も、今回のお話を機にぜひ入れていただけましたら、とても嬉しいです。☆☆☆☆☆をポチっと押すことで★★★★★になり評価されます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
うろ覚えだけどパンプキンシザースで 今まで技術を発展させていたのはカウプランだが今まで抑えつけ妨げてきたのもカウプランだって 言われてたのを思い出した
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ