表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法学園ヤマダ~転生するなら魔法学園とかやりたいって言っただけなのに~  作者: 天野ハザマ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/87

16話:魔法と武術が合わさって最強に見える

「あ、猫ちゃん……エダム先生、あの猫って」

「ん? あー……猫だな」

「そうですね?」

「自由気ままな猫だからまあ、そういうもんだと思ってくれ」

「はい!」


 まさかこの学園そのものであってコアだなどとは言えないし言わないエダムだが、幸いにもリリカは素直に納得してくれたようだ。

 そんなリリカが連れてこられた場所は武術館と……そこに付随する野外訓練場だった。


「さて、此処が武術の授業をする武術館と野外訓練場だ!」


 100人は1度に授業が出来そうな立派な建物に付随する野外訓練場……授業にこれ程のものを使うという事実にすでにリリカは気圧されていた。何処かの国の騎士団だって、これ程に立派なものを持っているかどうか?


「まずはそうだな……ほれ!」


 リリカはいつの間にかエダムが取り出した大きな箱を見て「えっ⁉」と驚きの声をあげる。

 さっきまでそんな箱、なかったはずなのにそこにある。明らかな異常だった。


「あ、あの……エダム先生、その箱。何処から……」

「収納魔法だ。ま、細かいことはいいじゃないか」

「細かくないですよー! なんですかその凄い魔法!」

「此処では細かいんだよ。それよりこれはリリカ君に渡す初期装備だ。さ、武術館に更衣室があるから着替えてきたまえ!」

「うう……細かいのかなあ、どうなのかなあ……」


 納得できない顔で歩いていくリリカをエダムが見送ると、白猫コアがスタスタと歩いてくる。

 猫らしい、けれど何処か品のあるピンと尻尾をたてた歩き方だ。

 白猫コアはリリカが完全に建物の中に入ったのを確認して。


「細かいよなあ?」

「いや、俺もすっかり麻痺してましたが外の基準だとこんな魔法ねえですよ」

「でも結構制限ある魔法だぞ? 無限に入るわけでもないし」

「まあ、そうかもしれませんがね」

「でも逆にいいかもな。外では凄い魔法が此処ではたいしたことない。結果オーライだ」

「うーん。ま、生徒が殺到しても俺が教えるわけじゃないですからいいですがね」


 使えるからと武術教師のエダムに収納魔法を教えてくれと言いに来る奴がいるわけでもない。

 だからまあ、エダムはハッハッハと笑ってコアもニャッニャッニャと笑っていると……パタパタと走る音が聞こえてきて白猫コアはその方向へと振り向く。


(おお……似合ってるじゃん)


 こげ茶色の髪と、同じ色のクリッとした目。

 短めに切り揃えた髪が活動的な印象を持つ少女リリカ。

 その身体を覆うのは比較的地味なデザインのオレンジ色の半袖長ズボン、そして金属板を仕込んだ靴だ。

 その上からは胸部や肘、膝を覆う部分鎧もついていて……まさに初心者といった風体だ。

 腕にも動かしやすいタイプのガントレットが嵌められていて、一目見れば格闘家であると分かるだろう。


「ど、どうですか?」

「ニャー」

「あ、猫ちゃんありがとう」

「うんうん、中々格闘家らしくなったじゃないか」

「はい、ありがとうございます!」


 白猫コアも魔法拳を教えるとかいう話は聞いていたが、まあエダムに師事していればそれなり以上の魔法拳士になれるだろう。生徒をレベルアップさせるための仕組みをたくさん搭載しているのだから、むしろなってもらわないと困る。

 とはいえ、エダムも教えるのは初めてだ。キリアン相手に教える訓練をしていたのは知っているが、何も知らない初心者にどう教えるのか? ちょっとワクワクしながら見守って。


「よし、では授業を始める! 格闘術とは最前線で自分より身体能力が上の相手と渡り合うための技術だ! 故に一番恐れるべきは過信と弱気! 誤った技と動きは死に繋がり、弱気は出来るはずのことを出来なくする! 常に冷静に見極めろ、相手は自分より強く学びが深いと思え!」

「はい、先生!」

「まだ弱気だぞ! こうだ! 押忍!」

「お、おす!」


 両の拳をぶつけ合わせるエダムの真似をリリカがしているが、なんとも熱血指導だ。


(キリアンに憧れる女の子がマッチョの道を進もうとしている……まあ、いいか……筋肉も青春だよな)


 エダムもちゃんといい感じに指導してくれるだろうと信じて見守る白猫コアの前で早速走り込みを開始しているが……体力づくりからということなのだろう。意外に最初にダンジョンに入るのはリリカかもしれない、などとコアは思う。

 2周、3周と先導するエダムの後を走るリリカは中々に根性があるが……やがて座り込んで動けなくなった辺りで、笑顔と共にエダムが回復ポーションを渡していた。


「え、これってもしかしてポーション……」

「学園には錬金魔法の先生もいるからな! さあ、もう動けるか?」

「は、はい……あ、いえ。おす!」

「大変よろしい! ナイス根性だリリカ君!」

ブックマークや評価は今後の執筆の励みになります。


まだ入れていないという方も、今回のお話を機にぜひ入れていただけましたら、とても嬉しいです。☆☆☆☆☆をポチっと押すことで★★★★★になり評価されます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ