表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界×AI〜俺だけレベルが上がらないのに、補助AIの「最適行動」でいずれ世界最強に!?〜  作者: qp46


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
47/63

45話 城塞都市グランゼル

城塞都市グランゼルは、遠くから見ても異様だった


巨大。


その一言に尽きる


高く積み上げられた灰色の城壁。


無数の見張り台。


開かれた巨大門から、武装した人間達が次々と出入りしている


剣。


槍。


大盾。


全員、明らかに強そうだった


「うわ……」


思わず声が漏れる


レナは慣れた様子で歩き続けていた


「ここ、戦う人間多いから」


「コロシアムあるし」


「マジであったんだ……」


『城塞都市グランゼル』


『戦闘特化型都市を確認』


『解析を推奨』


シンが苦笑する


「なんかお前、ちょっと楽しそうだな」


『否定』


絶対嘘だった


門を抜けた瞬間、熱気が押し寄せる


怒号。


笑い声。


金属音。


街そのものが騒がしい


武器屋の前では大男同士が腕相撲をしていた


露店では、筋肉質な男が肉を丸焼きにしている


その横では、冒険者同士が普通に殴り合っていた


「治安どうなってんだよ……」


「普通」


「これ普通なの!?」


レナが肩をすくめる


「ここ、強い方が偉いから」


分かりやすい街だった


シンが周囲を見回す


通行人全員ガタイがいい


自分だけ細い


ちょっと悲しくなるくらい細い


『ツツイ シンと周囲冒険者の身体性能差を確認』


『平均筋出力差、約2.7倍』


「やめろ現実を突きつけるな」


通行人がちらっとこちらを見る


独り言扱い、そろそろ慣れてきた


武器屋の前を通る


店先に並んでいる剣が、どれもおかしい


でかい


太い


重そう


「こんなん人間が振れるのか……?」


近くにいた筋肉ダルマが振り返る


「おう」


片手で持ち上げた


「うそだろ……」


レナは普通に眺めている


「軽い方」


「価値観怖ぇよ……」


『戦闘特化文明を確認』


『身体能力依存傾向が高いと推測』


シンは苦笑する


神崎を思い出した


速かった。


いや、違う。


あれが、この世界の“強者側”なんだ


自分だけが足りていない


遠くから歓声が聞こえた


「うおおおおおっ!!」


空気が震える


シンが顔を上げる


巨大な円形闘技場。


コロシアムだった


観客席は人で埋まり、熱狂が渦巻いている


「うわ……」


歓声。


怒号。


金属音。


戦っているのは二人の剣士だった


速い


とにかく速い


片方の剣が振り抜かれる


もう片方が弾く


火花が散った


観客が沸く


「……レベル高くね?」


「高い」


レナが短く答える


「ここ、強いやつ多い」


シンは黙って戦いを見つめた


見える。


軌道も。


狙いも。


次の動きも。


でも。


今の自分じゃ、

あそこには入れない


『戦闘解析を開始』


『ツツイ シンの現在性能では、生存率が低下します』


「……分かってる」


レナがちらりとこちらを見る


「落ち込んだ?」


「いや……」


シンは苦笑した


「ちょっと燃えてる」


それを聞いて、レナが少しだけ目を細めた


「なら大丈夫」


そのまま歩き出す


「まず宿」


「そのあと鍛える」


「やっぱり逃げられないのか……」


『改善を推奨』


「お前は黙ってろ」


歓声が響く


戦士達の街。


城塞都市グランゼル。


ここで、自分は強くなる


いや。


強くならなきゃ、生き残れない


『最適行動を更新』


チャッピーの声が、静かに響いた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ