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俺だけレベルが上がらないのに、補助AIの「最適行動」で世界最強に!?  作者: qp46


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第26話 持ち帰った違和感

第26話です。


一度持ち帰った違和感。

今回は報告と、次への準備が中心になります。


少しずつ状況が見えてきます。


林を抜けて村を離れる。背中に残っていた感覚は歩くごとに薄れていくが、完全には消えない。気のせいで片付けるには生々しすぎた。


「どうする?」

「一旦戻る。あの数は処理しきれない」

「そうね」


それだけで方針は決まる。街に戻る頃には日が高く、昼を少し過ぎていた。人の流れに混じってギルドへ入り、受付に向かう。


「依頼の報告で来ました」

「グラッジボアの討伐ですね。完了ですか?」

「いえ、未達成です」


受付嬢の表情がわずかに引き締まる。


「理由をお聞きしても?」

「奥に群れがまとまっています。数が異常です。湧き続けている可能性があります」


簡潔に伝えると、受付嬢は一瞬視線を落とし、やがて頷いた。


「確認のうえ、依頼内容の見直しを検討します」

「お願いします」


用件はそれだけだった。離れると、周囲の視線がわずかに集まっているのが分かる。


「見られてるな」

「未達成だし」


レナは気にした様子もなく外へ出る。昼の熱気とざわめきが通りに満ちている。


「ご飯、どうする?」

「軽くでいい」


近場の店に入り、空いていた席に腰を下ろす。昼時の喧騒の中、すぐに料理が運ばれてくる。湯気の向こうで、ようやく緊張がほどける。


「どう?」

「……おいしい」


短く答えると、レナはそれ以上何も言わず、淡々と食べ進める。


「仲いいな、お前ら」


背後から軽い声が飛ぶ。振り向くと、グリスたちが立っていた。マリーが腕を組んだまま、面白そうにこちらを見る。


「前から組んでるのは知ってたけど、こういうのは初めて見たかも」


「別に普通」

レナが面倒そうに返す。


「普通、ね」

マリーが小さく笑う。


グリスがそのまま本題に入る。


「さっきギルドで見たけど、未達成だったな」

「ええ。グラッジボアの依頼です」

「どうだった」

「数が異常です。奥にまとまっている感じですね」


それだけで空気が少し変わる。グリスの表情が引き締まり、マリーも視線を細めた。


「最近、森の奥おかしいって話もあるしね」

「奥、見に行くんだろ」

「そのつもりです」


短く答える。


「なら俺たちも行く」


即答だった。レナがこちらを見る。


「どうする?」


少しだけ考える。人数は多い方がいい。あの量を二人で相手にするのは現実的じゃない。


「……助かります」


素直にそう返す。


グリスが口元を上げる。


「決まりだな」

「ちょうどいいし」

マリーが肩をすくめる。


「食べたら行くわよ」

「ああ」


会話はそこで切れ、食事に戻る。皿を空にしながら、頭の奥に残る違和感に意識が触れる。森を離れて弱まったはずのそれが、完全には消えていない。


(……消えてないな)


あの場に置いてきたはずの何かが、まだどこかで繋がっているような感覚だけが残る。


息を整え、立ち上がる。


(次で、確かめる)


昼の喧騒を抜け、再び森へ向かう準備は整っていた。


第26話を読んでいただきありがとうございます。


状況は明らかにおかしくなってきました。

次はより深く踏み込むことになります。


ここから一気に動かしていく予定です。


追記 完結済み作品もございますのでそちらら方もよろしくお願いします。

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