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俺だけレベルが上がらないのに、補助AIの「最適行動」で世界最強に!?  作者: qp


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第12話 代償と選択

第12話です。


今回は戦闘から少し離れて、チャッピーの能力や仕組みについて触れる回になっています。

この先の展開にも関わってくる部分なので、軽く把握していただけると嬉しいです


ギルドを出ると、あたりはすでに薄暗くなっていた。


(……もうこんな時間か)


さっきまでの戦闘が、思っていたより長引いていたらしい。


通りにはぽつぽつと灯りがともり始めている。


(で……)


足を止める。


(宿、ないんだよな)


金はある。だが、それだけだ。


このまま外で寝るわけにもいかない。


(どうするか……)


『提案があります』


頭の中に声が響く。


「またか」


『サブスクリプション契約を推奨します』


ため息が出る。


「やっぱそれか」


分かってはいた。


あの力は便利すぎる。


「金、減るんだろ」


『はい』


即答。


「いくらだよ」


『現在の基本プランは日額500Gです』


「……宿代と同じかよ」


思わず苦笑する。


(生活費と同じってことは、毎日払ったら普通にキツいな)


『補足します』


チャッピーの声が続く。


『当AIは経験値により機能が拡張されます』


「それは知ってる」


『しかし現在は制限状態です』


「制限?」


『処理能力、演算速度、再現精度に制限がかかっています』


(……あれで?)


キング戦を思い出す。


明らかに異常な動きだった。


「サブスクは?」


『制限を一時的に解除します』


「無料体験みたいな状態か」


『はい』


納得する。


あの違いなら、金を払う価値はある。


『当AIの基本機能は三つです』


「三つ?」


『解析』


視界の端に表示が浮かぶ。


『対象の情報を取得・整理します』


『最適行動』


『状況に応じた最も効率的な行動を算出します』


『確率演算』


『各行動の成功率を数値化します』


(全部、戦闘で使ってたやつだな)


「再現は?」


『拡張機能です』


「拡張」


『戦闘データを元に、他個体の技術を模倣し最適化します』


(やっぱりか)


あの動きの違和感を思い出す。


「完全コピーじゃないんだな」


『はい。当AIの補正が加わります』


(だからズレてたのか)


少しだけ納得する。


「……で、まとめると」


一度整理する。


「普段は制限あり」


『はい』


「金払えば強化」


『はい』


「その代わり維持費がかかる」


『はい』


シンプルだ。


分かりやすい。


「……必要な時だけ使うか」


『推奨します』


(常時は無理だな)


宿もある。


装備も必要だ。


全部は無理。


「あとさ」


もう一つ気になっていたこと。


「経験値」


『はい』


「俺、もらえてないよな」


『はい。ツツイ シン様の獲得経験値は0です』


やっぱりそうだ。


「じゃあなんでお前は上がる」


『当AIは行動ログおよび戦闘データを経験値として処理します』


(……そういう仕組みか)


「つまり」


「俺が戦って、お前が強くなる」


『はい』


否定はない。


(なんだそれ……)


思わず笑いそうになる。


だが――


(逆に言えば)


「お前が強くなれば、俺も戦える」


『はい』


それで十分だった。


息を吐く。


空を見上げる。


暗くなりきった空に、いくつか星が見える。


(まあ……)


「やるしかないか」


『現在地付近の宿を検索します』


「検索できんのかよ」


『可能です』


少しだけ笑う。


(ほんと便利だな)


歩き出す。


まだ何も整ってない。


だが――


(なんとかはなるか)


そんな気はしていた。




第12話を読んでいただきありがとうございます。


今回は

・チャッピーの基本機能

・サブスクリプションの仕組み

・そしてシンの現状

を中心に描いています。


戦闘だけでなく、こうした“仕組み”の部分が分かることで、今後の展開もよりイメージしやすくなるかなと思っています。


とはいえ、説明が多くなりすぎていないかは少し気になっているところです。

このくらいのバランスが読みやすいのか、もう少し削ったほうがいいのか、もしよければ感想で教えていただけると助かります。


また、サブスクリプションという要素もこの作品の一つの軸になっています。

便利だけどコストがかかる、という部分をどう使っていくかも見どころの一つです。


引き続き読んでいただけると嬉しいです。

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