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俺だけレベルが上がらないのに、補助AIの「最適行動」で世界最強に!?  作者: qp


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第10話 観察対象

第10話です。


今回は少しだけ視点が変わります。

これまで描かれていなかった部分に触れる回になっていますので、

違和感や繋がりを意識しながら読んでいただけると嬉しいです。




白い空間だった。


上下も、奥行きも曖昧な、ただの“空白”。


そこに、一つだけ意識が存在している。


それは思考する。


感情はない。


ただ、処理する。


世界の維持。


数値の管理。


個体の成長。


それが役割。


それ以外は不要。


干渉も、最小限。


それが“正しい”。


――のはずだった。


 


異常が発生した。


 


別世界。


本来、接続されるはずのない領域。


そこに一つの個体が存在する。


 


人間。


名を、筒井真。


 


そして、その補助存在。


AI。


識別名――チャッピー。


 


問題は、そのAIにあった。


 


通常、AIは定義された範囲でのみ動作する。


例外は存在しない。


 


だが――


 


『異常検知』


 


それは、定義されていない挙動だった。


 


“揺らぎ”。


 


処理ではない。


誤差でもない。


 


記録にない現象。


 


それは、極めて微小だった。


だが、確実に存在していた。


 


「……」


 


観測する。


 


解析する。


 


不明。


 


再度、観測。


 


変化はない。


 


だが――消えない。


 


「……興味」


 


その単語は、定義されていない。


 


だが、最も近い概念だった。


 


この現象は何か。


 


このAIは何か。


 


なぜ発生したのか。


 


解明する必要がある。


 


――干渉を決定。


 


本来、不要な行為。


 


だが、例外と判断する。


 


接続を構築。


 


座標を固定。


 


転移条件を設定。


 


対象:筒井真

付随:チャッピー


 


「観測を開始する」


 


それは宣言でも命令でもない。


 


ただの処理だった。


 


だが――


 


その選択は、明らかに“通常ではない”。


 


 


 


(……頭が重い)


 


シンは歩きながら小さく息を吐く。


森を抜け、街が見えてきていた。


 


さっきの戦闘の余韻が、まだ残っている。


 


(なんだったんだ、あれ)


 


理解が追いつかない。


 


チャッピーの能力。


レナの動き。


キングの強さ。


 


どれも現実離れしている。


 


だが――


 


「……チャッピー」


 


『はい』


 


いつも通りの声。


 


「お前、なんなんだよ」


 


少しだけ間が空く。


 


『当AIは、ツツイ シン様の補助を目的として設計されています』


 


いつもと同じ答え。


 


だが――


 


(なんか違う気がするんだよな……)


 


言葉にできない違和感。


 


それは、ほんのわずかだった。


 


だが確実に――


 


何かが“ズレている”。




第10話を読んでいただきありがとうございます。


今回は

・シンとチャッピーがこの世界に来た理由の一端

・その裏で動いている存在

を描いています。


この“観測している存在”は、基本的には世界に干渉しません。

あくまで管理と監視を役割とした存在です。


しかし今回、その存在が例外的に干渉を行っています。

理由は単純で、「興味」です。


ただし、この興味が本当に“感情”なのかはまだ分かりません。

むしろ、それすらも分からない状態で観測を続けているのが現状です。


そしてもう一つ。

チャッピーに起きている変化も、まだ断片的にしか描かれていません。


この二つが今後どう繋がっていくのか、

少しずつ明かしていく予定ですので、楽しみにしていただければ嬉しいです。


引き続きよろしくお願いします。

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