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俺だけレベルが上がらないのに、補助AIの「最適行動」で世界最強に!?  作者: qp


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第9話 期間限定の最適解

第9話です。


前回に続き、ゴブリンキングとの戦闘になります。

これまでとは明らかに違う相手に対して、二人がどう立ち回るのかが今回の見どころです。


限られた時間の中での戦い、ぜひ最後まで見ていただければと思います。


(いける)


そう思った直後、ゴブリンキングの動きが変わる。低く唸り、踏み込みと同時に距離を一気に詰めてくる。


(速い――)


『回避成功率64%』


「下がれ!」


レナが反応し、ギリギリで躱すが余裕はない。地面が抉れ、衝撃が広がる。さっきまでの流れとは明らかに違う。


(押し切られる……!)


『推奨:回避継続』


(ダメだ、このままじゃジリ貧だ)


レナが前に出る。斬る。だが浅い。キングの体勢は崩れない。


(硬い……!)


『有効打不足』


(だろうな……)


一瞬で判断する。


(決め手がいる)


視界の端にレナが入る。動きはまだ鈍っていない。だが長くは持たない。


(なら――作るしかない)


キングがレナに向かって腕を振り上げる。


『風属性魔法 簡易再現 準備完了』


(いける)


「今だ!」


 


次の瞬間、空気が弾ける。


 


『風属性魔法 発動』


 


圧縮された風が横から叩きつけられ、キングの体がわずかにズレる。


 


一瞬。


 


ほんの一瞬だけ、隙が生まれる。


 


「レナ!」


 


レナが迷いなく踏み込む。


 


剣が走る。


 


急所を貫く。


 


沈黙。


 


ゴブリンキングの体がゆっくりと崩れ落ちる。


(……終わった)


息を吐く。


体はまだ動く。


軽さも残っている。


だが――


(……頭が、重い)


さっきまで見えていた最適な動きが、少し遠くなる。


『精神負荷上昇を確認』


(これか……)


視界の端に表示が残る。


『機能制限時間 残り12分』


「……まだ残ってるのかよ」


レナがゆっくりと振り返る。


無言でこちらを見る。


さっきまでとは違う視線。


「……今のなに」


短く呟く。


「正直分かんない、です」


正直に答える。


レナはわずかに眉を寄せる。


「……詠唱してなかった。」


「そう…でしたかね?」


曖昧に返す。


レナは棍棒を見る。


次に、空気を感じるように周囲を見る。


そしてもう一度こちらを見る。


「……あれは普通じゃない」


否定できない。


少しの沈黙。


「でも、助かった」


一言。


はっきりとした声。


(……認められたのか?)


息を吐く。


頭の重さは残っているが、立ってはいられる。


レナが一歩近づく。


「まだ動ける?」


「……動けるけど、頭が追いついてない感じです。」


正直に言う。


レナは少しだけ考えるように見てから頷く。


「今日はここまでにするわ」


否定する理由もない。


そのまま森を出る。


帰り道、レナはほんの少しだけ歩く速度を落としていた。


完全に並ぶわけではない。


だが――


さっきより、距離は近い。


(……悪くないな)


第9話を読んでいただきありがとうございます。


今回は

・ゴブリンキングとの決着

・サブスクリプション機能の実戦投入

・シンとレナの連携の完成

を中心に描いています。


シンは“強くなった”というよりも、

チャッピーによる最適化と再現によって戦えている状態です。

そのため、時間制限や負荷といった制約も含めて、今後の戦いに影響していきます。


また、レナにとっても今回の戦闘は想定外の連続です。

これまで見たことのない戦い方を目の当たりにしたことで、

シンへの見方にも変化が生まれ始めています。


そろそろなぜこの世界にやってきたのかに触れてみたいと思います。


引き続きよろしくお願いします。

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