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イザナ(ミ)

帝釈天が剣や札なんかを用いた魔法の運用方法の研究を開始した。

マフがインベントリの光の剣の運用方法を確立した。

そんな同胞の活躍、ステップアップにマオは自分も何かできることはないかと焦っていた。

キーリス『とりあえず、世界樹倒せよ。』

自分用の天空神殿、その執務室の机の上のモニター画面の中の、生みの親は言う、それもそうかとマオは息巻いた。執務室の席からマオは立ち上がった。

マオ「サクッとやっちまおう。どうせ、俺はワンマンアーミーだ。」

マオは早速、近場の世界樹攻略に向けて動いた。

先ずゴブリン軍団を尖兵として派遣し敵情の把握に努めた。生き残りから聞き出した情報を下に、報告書を書かせた。

マオ『なになに、ここのリュウオウは黒くて毒を使うのか。変わってんなぁ。』マオは軽く流した、が。

一緒に見ていたターマは違った。

ターマ「……これ、大陸ごとにリュウオウに特性があるってことなのでは?」

あー、なるほど?

マオ「さすがターマ、他の大陸に渡ったマフや帝釈天アニキのとこにも情報共有しとくか。」

次にマオは自身自ら世界樹に乗り込んでいった。

報告書にあった通り、黒いリュウオウだった。

黒いリュウオウ「なんだ?外来種。また死にに来たのか。」

黒いリュウオウは体の周辺に黒い霧を作り出した。

頭の中で魔女の通信が入る。

ターマ『報告書にあった、毒の霧ですかね?さしずめ、ポイズンミスト?』

マオの後方には行く末を見守る、ターマと救護班がいる。

ターマのマカル返しがあるから死んでも平気だろうとマオも大胆な作戦をとった。

マオ『だから、ここらへんは木がなくて砂だらけなのかな?』

黒いリュウオウの毒のせいかこの大陸は上の方は一面砂に覆われていて、木々は川沿い位にしか無い。

昼は暑く、夜は寒い、過酷な環境であった。

マオはコシのスリングポーチから鉄球を取り出した。

クサグサノモノノヒレ

マオ『あ、そうだ片手でできないかな?』

鉄球を上に放り投げ片手でクサグサノモノノヒレを作る。

マオ『!できたじゃん。そしたら』

黒いリュウオウ「?何をコソコソやってるんだ、外来種。」リュウオウもその初めて見るものに興味を抱いた。

手の袋を小さくしていく、拳を握るように袋を絞る。

中の鉄球も加速度的に反射を繰り返し光の速さに到達する。

黒いリュウオウ「おお、光ったな次にどうするんだ?」

マオ「こうするのさ。」

ズドォォォン!

空気を引き裂く音と共に黒いリュウオウの頭が消し飛んだ。地面に落ちた体はのたうちまわり全身から黒い液体を出しながら息絶えた。

マオ「あれ?終わったんじゃね?」

一部始終を見ていた後方に待機していた取り巻き、救護班は呆気にとられた。

マオは頭の後ろで腕を組んだ。

マオ「俺もステップアップできたわ。」


マオが世界樹を短時間で攻略した。その報告にマフは対抗心を燃やした。

マフ『悔しい、悔しい。何でいつも、アイツなの?』

同じキーリスのクローンだと言うのに出来ること、役割に明確な相違点があった。

マフはそれが許せなかった。

できることなら、能力の差、生まれの差のない世界に行きたいとさえ思っていた。

態度に見せない、外見は平静を装っている。

頭の中を読める魔女達は彼女の葛藤を心配していた。

無言で執務席でモニター画面の報告書を読んでるふりをしているマフを取り巻きの魔女達は励ました。

魔女A「我らも負けてられませんね!」

魔女B「この勢いに続きましょう!」

マフ「……そうね、ありがとう。私も頑張らなくちゃ。」

マフは無謀にも、単身、空から世界樹に乗り込んだ。

ここの世界樹は緯度が高いせいか少し上の方が白んでいた。

そこのリュウオウはゴツゴツした岩の様な姿をしている。

岩のリュウオウ「あの空に浮かぶ島から来たって事は、外来種か?」

リュウオウは言い終わる前に火を口から吐いた、内側はプラズマ化するほどの熱線であった。マフはそれを避けても空間の熱で焼ける思いだった。

キィィィン

マフの頭の中で不快な音がする。

マフ『うっ!精神攻撃?』

同時に魔女からも連絡が入る。

魔女A『マフ様!無茶です!お戻りを!』

魔女B『だめだ!現着するにも距離がありすぎる!時間が!』

マフは心配されることに複雑な思いだった。

身の危険を案じてくれている、普通はありがたいことなのだろうが。

マフ『私だってやれる!マオにはできたんだもの!』

自分はできない、と、言われてるような気がしてならなかった。

その時、岩のリュウオウと目線が合った

マフ「!」


白い空間

私は……?

???「おや?また来たね?」

私はマオじゃない。マフは直感的にマオと間違えられていると感じた。

やーい、お前は決定打のない落ちこぼれ!

ゴブリン達の幻影が囃し立てる。

うるさい!うるさい!

私だってやればできるんだ!

見てろ!インベントリから光の剣を!

マフはいつの間にか持っていた光の剣で目の前の光る人を斬った。

???「……君は……。」


マフは正気を取り戻した。

岩のリュウオウの大きく開いた口から熱線が来る。

とっさに、それをインベントリで別次元に飛ばす。

それでも、マフの体はところどころ焼けた。焼けた部分は黒焦げになっている。

岩のリュウオウはまだ生きてそこにいるマフに驚愕した。

岩のリュウオウ「しぶとい!外来種め!」

マフはリュウオウに手をかざすとその頭上の空間が波打ち無数の武器が出てきた。

マフ「死ねぇ!トカゲ!」

高速で射出された武器がリュウオウを貫通して眼下の森を破壊した。

岩のリュウオウも墜落する。

マフ「ザマァ見なさー」

岩のリュウオウが最後に時空割断を放った。

マフはそれを避けきれず、体のほとんどが粉々にされた。


白い空間

マフ「またここなの?」

どうやったら、元の世界に戻れるのだろう?

マフは考えた。何も思いつかない。

マフ「……いや、帰らなくていいや。ここにいよう。」

ここなら誰にも比べられない。

誰にも愛想をつく必要はない。

マフ「私はようやく自由になれた!」

それにしてもなんでここは白いんだ?そう思った瞬間、そこは真っ暗な世界になった。

マフ「え?なんにも見えない。星、月。何でもいい明かりがほしい。」

すると頭上の空間は満天の星空に変わった。

あれ?

マフ「ここ、私の思うがままなの?」マフははしゃいだ

まるで夢見たい、と。


その後、肉片からマフの死亡が確認された。

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