きらきらゲームの日
夏休みのある午後。
外は暑すぎた。
結愛、玄関を開けた瞬間。
「むり」
即戻る。
吸血鬼みたい。
そんな中。
ひまりちゃんが提案した。
「ゲームセンター行かない?」
その瞬間。
結愛、復活。
「いくぅぅぅ!!」
早い。
ということで。
山本家メンバー+ひまりちゃん&咲良ちゃんで――
ゲームセンターへ出発。
到着。
ピカピカ。
音いっぱい。
UFOキャッチャー。
音ゲー。
メダルゲーム。
結愛、完全に目キラキラ。
「まほうのくにだ……」
最近なんでも魔法国。
まず。
みんなでプリクラ。
結愛とひまりちゃん、超本気。
ポーズ指定。
「ハート!!」
「まほう!!」
優月と咲良ちゃんも笑いながら参加。
でも。
結愛。
ラクガキ機能で全員にヒゲ描く。
ひどい。
優月、爆笑。
咲良ちゃんも涙出るくらい笑ってる。
そのあと。
UFOキャッチャーコーナー。
結愛、ぬいぐるみ発見。
しかも。
プリン型。
運命。
「ほしい……」
目が本気。
挑戦。
100円投入。
アーム動く。
ズレる。
落ちない。
結愛、固まる。
「なんで……」
世の厳しさ。
すると。
僕が挑戦。
……失敗。
優月挑戦。
惜しい。
咲良ちゃん挑戦。
超惜しい。
そして――
ひまりちゃん。
一発。
取れた。
全員。
「おぉぉぉ!!」
ひまりちゃん、びっくりしてる。
結愛なんて。
「まほうつかった!?」
完全尊敬モード。
ひまりちゃん、照れながらぬいぐるみを渡す。
「はい、ゆあぴか」
結愛、感動。
ぎゅーっと抱きしめる。
「……たからもの」
その顔が、本当に嬉しそうだった。
そのあと。
太鼓ゲーム。
結愛、全力。
リズム無視。
力で叩く。
ドンドンドン!!
隣の人びっくりしてる。
優月、笑いすぎて立てない。
ひまりちゃんも参戦。
二人とも途中から謎ダンス始める。
カオス。
一方。
優月と咲良ちゃんは、クレーンゲームを見ながら話していた。
「咲良ちゃん、すごかったね」
「いや、たまたま!」
でも。
二人とも楽しそうだった。
咲良ちゃんが、小さく言う。
「優月ちゃんといると、いっぱい笑える」
優月、少し驚く。
それから。
照れながら笑った。
「わたしも」
その空気が、とても優しかった。
夕方。
メダルゲームコーナー。
結愛とひまりちゃん。
真剣。
でも。
二人とも、落ちてくるメダル見るだけで笑ってる。
「きたぁぁ!!」
「おちる!!」
幸せのハードル低い。
帰る頃には。
みんな少し疲れていた。
でも。
袋には戦利品。
プリクラ。
ぬいぐるみ。
笑い声いっぱいの思い出。
帰り道。
結愛は、プリンぬいぐるみを抱えながら言った。
「げーむせんたー、たのしかったぁ……」
ひまりちゃんも頷く。
「また行きたい!」
優月は、その二人を見ながら静かに笑う。
咲良ちゃんも笑っていた。
夏休みって。
こういう“くだらなくて楽しい日”が、一番残るのかもしれない。
夜。
優月は、スケッチブックを開く。
UFOキャッチャー。
笑うみんな。
太鼓ゲーム。
プリクラ。
そして。
プリンぬいぐるみを抱えて笑う結愛。
タイトルは――
『きらきらゲームデイ』
その絵は。
今までで一番、にぎやかだった。




