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二人でお菓子の買い物

冬休み。


午後。


外はかなり寒い。


リビングでは、結愛が床に寝転がっていた。


「おかしたべたい……」


急に始まった。


優月は、本を読みながら笑う。


「さっき食べたじゃん」


すると。


結愛、真剣な顔。


「ちがうおかし」


無限に存在するらしい。


その時。


唯ちゃんが冷蔵庫を見ながら言った。


「あ、おやつ減ってるかも」


すると。


優月が立ち上がる。


「じゃあ買いに行ってくる」


僕と唯ちゃん、少し驚く。


二人だけでスーパー。


ちょっとした冒険みたいだった。


結愛は、大興奮。


「ゆあと!?」


「うん。一緒に行く?」


「いくぅぅ!!」


数分後。


二人は完全防寒。


マフラー。


手袋。


モコモコ。


結愛なんて、またペンギン歩き。


優月、大笑い。


「ちゃんと手つないで行くんだよ」


唯ちゃんが言うと。


優月は、少しお姉さんっぽく頷いた。


「大丈夫」


その姿を見て。


僕は、なんだか少し胸が温かくなった。


数十分後。


スーパー。


優月は、ちゃんと買い物メモを見ていた。


えらい。


一方、結愛。


お菓子コーナーで完全停止。


「……てんごく」


優月、吹き出す。


棚いっぱいのお菓子。


チョコ。


グミ。


クッキー。


結愛の目、キラキラ。


でも。


優月はちゃんとしていた。


「一人二個までね」


結愛、超悩む。


「むずかしい……」


人生最大レベルで悩んでる。


数分後。


ようやく決定。


プリン味のお菓子。


そして、動物クッキー。


ブレない。


その帰り道。


小さな袋を抱えながら、結愛が聞く。


「ゆづき、おとなだねぇ」


優月、少しびっくり。


「なんで?」


「ちゃんとおかいものしてる」


優月は、ちょっと照れながら笑った。


「ままの真似してるだけ」


でも。


結愛は、本気で尊敬してる顔だった。


家へ帰ると。


玄関が勢いよく開く。


「ただいまぁ!!」


袋を抱えた結愛、超誇らしげ。


「かえた!!」


僕と唯ちゃん、思わず笑う。


優月は、ちゃんとレシートまで持っていた。


「これ、おつり」


僕は少し驚く。


「ちゃんとしてるなぁ」


優月、少し嬉しそう。


その横で。


結愛は、さっそくお菓子を並べ始める。


「みて!」


そして。


全部プリン系。


優月、大爆笑。


唯ちゃんまで笑ってる。


夜。


みんなで買ってきたお菓子を食べる。


結愛は、自分で選んだクッキーを大事そうに食べていた。


その姿を見ながら。


僕は思う。


“二人で買い物に行く”なんて、小さなことかもしれない。


でも。


こうやって少しずつ。


子どもたちは、“できること”を増やしていくんだろうなって。


その時。


結愛が突然。


「つぎは、ゆあひとりでぷりんかう!」


優月、即ツッコミ。


「絶対迷子になる」


家族全員、大爆笑。


でも。


そんな未来も、ちょっと楽しみだった。


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