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告白の旅へと出かけよう~親友に転移させられた俺は努力を重ねて彼女の下へ舞い戻る~  作者: 池春 藤斗


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9/19

9:旅支度1

クリックしていただきありがとうございます。

「いったいどうしたもんかな」


みっちーからの手紙に俺は戸惑っていた。

手紙の内容は俺が召喚されたことでクラスメイト全員がこの世界に来たので一度集まりましょうという内容だ。

こういうことをする意味は理解できるし、ぜひ参加したいのだが……


「魔物にでも襲われたら即死だしな。このタイミングでは行きたくないんだよな……ステータスオープン」


名前      篠幸村

年齢      18歳

職業      見習い魔法剣士?

レベル     1

ユニークスキル 二刀流(雑魚) ツリーシステム 〇〇〇〇〇

スキル     ポイント取得数増加 熟練度成長率増加 複利 2倍レバレッジ


改めて自身のステータスを確認するも変更されている点は一切ない。

それに相変わらず、STRやINT、VITなどは表記されていないからどれだけ衰えているのかがわからない。

まあ日本でも見たことが無いから比べようがないんだが。


「太陽の国ソルソレイユは水の国ストホルムの北と隣接している国だから車……はないから馬車一本で行けるのか? どれぐらい時間がかかるのかな? それに通り道は危なくないか訊いて確かめないとな」


そんなことを考えながら夕食の時間を迎え、食堂に向かう。

神殿で出される食事は栄養バランスを考えてか、様々な食品を利用して作られている。

この点は大変うれしかった。

もし毎食精進料理だと考えたら食べ盛りの俺にとって苦痛この上なかっただろう。

今日もおいしく食事を終え、同じタイミングで食べ終えたシスターに先ほど疑問に思ったことを訊きに行く。


「食事終わり早々にすみません。今いいですか?」

「いいですよ」

「1か月後に太陽の国ソルソレイユにある太陽の神殿に行くことになったのですが、ここからそこに向かうにはどうしたらいいですかね?」

「そうですね。ここからですと乗合馬車を使っての移動ですね。難点は街に着くごとに乗り換えが発生することですね。それに太陽の神殿に着くまで3週間ほどかかると思いますので、余裕をもって着きたいのなら明日明後日にはここを発つのが良いと思いますよ」

「そうなんですね。途中危険な道とかあったりしますかね?」

「基本的には街道から外れなければ危なくはないですよ。ただ国境を超えるまでに森を通らないといけないので、何かあるとしたらそこくらいですね」

「最後にもう一つ。みっちー……近藤光康から支度金をいただけると聞いたのですがどちらでいただけるのでしょうか?」

「明日私からお渡ししましょう。朝食後にお渡しでいいですか?」

「大丈夫です。よろしくお願いします。ありがとうございました」


シスターと別れ、自室に戻る。

聞いた限り長旅になりそうだ。

それに一か所危ないかもしれない場所があるということだ。

今の俺にはこれだという自己防衛の手段がない。

なら道具などでカバーしていくしかない。


「明日旅の準備をして明後日出発だな」


そう予定を立て、眠りにつくのであった。


翌日、朝食後昨日質問したシスターに会いに行く。


「おはようございます、シスター」

「おはようございます、篠様。昨日の件ですね。こちらをどうぞ」


渡されたのはお金が入った袋ではなく、白色のウエストポーチのようなものだった。


「えっと、これは何でしょうか?」

「これはマジックバックですよ」


マジックバックだって!?

異世界定番のアイテムでありながら手に入れるのが難しいあのマジックバック!?

これものすごく高いやつじゃ……

そんなことを思っているのがバレたのか、シスターがほほ笑む。


「少し前に新しいのを買いましたので、お古ですがこちらを差し上げます。容量は篠様のお部屋ほどになりますので大量には入りませんが、一人旅ぐらいなら十分な大きさかと。支度金はマジックバックの中に入っておりますので後でご確認を。ちなみにですが、水の神殿からはマジックバックを誰かに差し上げるなんてことはしておりませんので、口外しないようよろしくお願いしますね」

「はい、わかりました。貴重なものをありがとうございます」

「いえいえ、どういたしまして。水の神殿を最後に旅立つ勇者様に幸あらんことを」


シスターが一礼し、去っていく。

残り物には福があるというがその通りだった。

大変運が良かった。

それに俺が今使っている部屋の大きさは6畳ほどなのでそこそこ一人旅には十分な容量がある。

シスターに感謝しながら自室に戻り、中身を確認すると袋の中に100万ディル分の大金貨と金貨、大銀貨、銀貨が詰められていた。

ちなみにこの世界のお金についてだが、日本円で考えると


銅貨    1円

大銅貨   10円

銀貨    100円

大銀貨   1,000円

金貨    10,000円

大金貨   100,000円

白金貨   1,000,000円

大白金貨  10,000,000円

神聖貨   100,000,000円


って感じになり、1ディル=1円だ。

非常にわかりやすくてありがたい。

それにシスターの配慮には感謝しかない。

乗合馬車に乗るのに金貨を使うなんて不便で仕方ないだろう。

まあ相場を知らないしただのイメージなので、もしかしたら金貨が必要なのかもしれないが……

ともかくお金が手に入った。

今度は旅支度を整えに街に繰り出して道具や俺が扱える武器を手に入れないと。

俺は身支度を整え神殿を後にするのであった。


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