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告白の旅へと出かけよう~親友に転移させられた俺は努力を重ねて彼女の下へ舞い戻る~  作者: 池春 藤斗


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4:小学生どころか……

クリックしていただきありがとうございます。

目を覚ますと見知らぬ天井が目に入る。

まあ転移させられたのだから当たり前のことなんだが。

起き上がり、周りを見渡す。

ステンドガラスから日差しが室内を照らし、静謐な空間を色鮮やかに照らしている。

そして俺がいるのは祭壇のようなものの上。

どうやら教会のような場所で目覚めたらしい。


「こっからどうしようか? ……てその前に俺小学生になってないよな? 某名探偵のように背が縮んだりしてないよな?」


つぶやきと同時にドアが開け放たれる。

神父にシスター。

それに俺の知っている人物が歩み寄ってくる。


「ゆっきー、会いたかったですぞ! 体調などお変わりはござらんか?」

「ああ、大丈夫だよ、みっちー。無事に転移できたみたいだ」

「それはよかったですぞ。転移してくるのが遅かったから心配で気が気でなかったですぞ」


俺は疑問に思った。

転移が遅かった?

どういうことなんだろう。


「みっちー、遅かったとはどういうことだ? 特に時間が遅くなるようなことは一切したつもりはないんだけれど」

「それは私の方から話しましょう」


みっちーとの会話に神父が割って入ってくる。


「ここは水の国ストホルムにある水の神殿になります。あなた様のように転移された者はここに召喚され続けたのです。最初に召喚された藤堂様から順に大体1週間程度の間隔で召喚され続けていたのです。しかし、近藤様が召喚されてからあなた様が召喚されるまで半年ほど間隔が空いたのです」


1週間程度の間隔で召喚されていたのが、俺だけ半年間隔。

そりゃみっちー心配するわ。

半年も音信不通みたいな感じだったわけだしな。

ってあれ?

藤堂が召喚されてから1週間ほどの間隔で召喚されてたのなら、みっちーが召喚されたタイミングで藤堂の召喚から大体7か月経過してるんだよな。

そこから半年ほど経ってからやっと俺が召喚されたっていうことはあいつが召喚されてから1年以上経ってるってこと!?

えっ、めっちゃタイムラグあるじゃん!?

ただでさえスキルの影響でめっちゃ弱い可能性があるのに、そこに輪をかけて時間差で広がったクラスメイト達ともともと実力差がある俺が一緒に魔王軍と戦わないといけない可能性があるってことだよね?

なにこの鬼畜ゲー!

俺だけヘルモードって感じなの!?


神父が何か話しているが頭に入ってこない。

それが向こうにも分かったのか、みっちーに任せて神父とシスターはこの場から去っていた。


「なあ、みっちー。もう魔王軍との戦争って始まっているのか?」

「いやまだですな。ただ魔王が復活すると言われる北大陸では魔物の活動が少しばかり活発になってきていると報告が上がってきていますぞ。まだ時間はあるが、余裕を持てる状況ではないと考えられていますぞ」

「そうなんだ。他のクラスメイト達もここにいるのか?」

「この水の神殿にはわいとゆっきーしかいないですぞ。皆どこかの国に所属して活躍しているのですぞ」


予想通り俺は圧倒的に出遅れていそうだ。

それにステータスのこともある。

それをここで確認がてら試してみよう。


「みっちー、二つ確認したいんだが、俺小学生になってないよな?」

「……ゆっきー、頭でもぶつけましたか? ……まさか転移の後遺症でお馬鹿に!?」

「なっていないわ! 体が縮んでないのならいい。あと一つは肩パンしてもいいか?」

「なんで殴られないといけないんですか!? やっぱり転移の後遺症でお馬鹿に!?」

「もうお馬鹿でいいからやらせてくれないか? なんかスキルの影響で小学生レベルまで体力や筋力が下がってるみたいだから」

「スキルの影響? わいにはそんなデメリットはなかったのですが……まあ、それならいいでしょう。貸しにしておきますぞ」

「じゃあ遠慮なく」


俺は祭壇から降り、肩パンする。


「ポフッ」


うん、なんと優しい音だろうか。

無意識に手加減してしまったのかな?


「……もう一回いいか?」

「本気で来るといいですぞ!」

「おりゃあああぁぁ!」


「ポフッ」


うん、また優しい音だったな。

振りかぶってやったのにもかかわらず……


「……小学生どころか幼稚園児レベルですぞ」


俺は膝から崩れ落ちた。

まさかの小学生以下の判定。

こんな状態でどうやって魔王を倒せと。

魔王どころかこれじゃ底辺の魔物にも通用しない足手まといじゃないか。


「ゆっきー、これはわいが強くなったからかもしれないですぞ! 本当は小学生レベルかもしれませんぞ! それに大丈夫ですぞ! 独り立ちできるまでわいがサポートしますぞ!」

「迷惑をかける」


転移早々俺は心が折れかけるのであった。


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