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告白の旅へと出かけよう~親友に転移させられた俺は努力を重ねて彼女の下へ舞い戻る~  作者: 池春 藤斗


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17/19

17:スキル取得2

クリックしていただきありがとうございます!

「やっと西側方面での森からの脱出ができたぞ!」


俺はこぶしを高々と掲げた。

こうしたくなるのも当然で、海岸に出てからここまで来るのに3週間ほど要したからだ。

海岸にたどり着くまでの1週間程度を合わせると、大体1か月間を森、もしくはその森と隣接する海岸で過ごしたわけだ。

この間人らしき者とは誰一人であっていない。

これは魔法陣の効果なのか、はたまたただ単に運が悪いだけなのかは分からないが、久しぶりに誰かと会話がしたい。

精霊とは意思疎通は取れたが、会話はできていないのだ。


「おっ! あそこに道があるな。っていうことはあの道を辿っていけば人が住んでる町に着くってことだな。テント生活もあと少しでおさらばか。それに携帯食料と現地調達した食事以外の文化的な食べ物が食べれるって考えたら……じゅるり……おっとよだれが」


こうなるのも仕方がなかった。

なにせ携帯食料は日本であったパウチーに入った保存食とかではなく、レーションのようなものに、ただ燻製させた干し肉、乾パンなどだ。

調味料があれば何か変わったかもしれないが、残念ながら調味料は買うのを忘れていたのだ。

こんな生活をするまで俺はこれほどまでに調味料っていうのが大変すばらしいものだとは思わなかった。

昔の地球で香辛料が金と同等の価値があるというのを聞いたことがあるが、これを身に染みて理解した。

町へ向かう前にステータスを確認しよう。


「ステータスオープン」


名前       篠幸村

年齢       18歳

職業       見習い精霊魔法剣士?

レベル      24

ユニークスキル  二刀流(雑魚) ツリーシステム 〇〇〇〇〇〇〇

スキル      ポイント取得数増加 熟練度成長率増加 複利

         2倍レバレッジ

称号       自然と調和の女神エレメイヤの使徒

その他      自然と調和の女神エレメイヤの寵愛

消費可能ポイント 322


スキルには何も変化はなかった。

ポイントを割り振っていないから新たなスキルが発生していないのだろう。

そのポイントだがレベルが上がればそのレベルの数字分に1ポイントプラスされて付与されるらしい。

分かりやすく言うならレベルが24になったら24ポイントとスキルの『ポイント取得数増加』による1ポイントの計25ポイントが付与されるらしい。

それに職業が『見習い魔法剣士?』から『見習い精霊魔法剣士?』に変わっていた。

これはおそらく精霊魔法を使えるようになったからだろう。


「こんなにポイントが溜まったし何かに割り振りたいよな。何気に『ツリーシステム』の中見るの初めてだよな。少し緊張するな」


そう俺はこの『ツリーシステム』がどんなものかはっきりとは理解していないのだ。

ありえないだろうと思うかもしれないが、そうなのだ。

なぜなら、説明欄を読めても肝心のその中身が最近まで見れなかったのだ。

おそらくその中身を見る条件がポイントの取得だったのだろう。

だから今は見れる。

ならレベルアップした日に見ておけよとなるかもしれないが、ポイントの割り振りより精霊との契約とレベルアップすることを優先していおたため放置していたのだ。


「うお! これはすごいな」


ステータスと同じように職業やスキルの一覧とそれを取得するためのポイント数が所せましに並んでいる。

例えば『初級剣術1ポイント』『中級剣術10ポイント』『上級剣術100ポイント』『超級剣術1,000』『剣聖10,000ポイント』。


「剣聖が10,000ポイントか。道のりが険しいな。今の状態だと140までレベルを上げないと。っていうことは勇者なんてもっと高いんじゃ。てかそもそもあるのか? ……おお、あった。……げ」


そこに書いてあったのは『水の勇者100,000ポイント』。


「高すぎだろ! 今の状態で最低でも446までレベル上げないといけない計算じゃないか! 勇者ってとんでもなさすぎだろ!? でも俺はこんなに強いやつを倒さないといけないんだよな」


数字で表されたことによる強者との実力差。

普通ならくじけそうになる。

だが。


「俺は麗羅と結ばれるためにこの『告白の旅』をすることに決めたんだ。なんとしてでも追いついて、そして追い越さないとな!」


気合を入れなおす。


「そのためにはまず力を取り戻さないとな。今のままだと戦闘時間に時間を取られすぎてレベルアップの効率が悪い」


そう思い、スキルなどを探していると見つけた。


「えっと、『小学生の体力1ポイント』『中学生の体力10ポイント』『高校生の体力50ポイント』

『アスリートの体力100ポイント』『スーパーアスリートの体力1,000ポイント』か。さっきおかしな程高いポイントを見たからかお得に感じてしまうな。『アスリートの体力』ってどんな感じだ?」


文字に触ると説明が現れる。


アスリートの体力

激しい戦闘を行っても息切れしにくく、自分より弱い魔物なら一刀両断できる力があるよ! 流れる汗もかっこよさのスパイスに。 きゃあー、もっとかっこいい姿を見せて!

by自然と調和の女神エレメイヤ


「……前半は納得いく説明だが、後半のは何だ? なあエレメイヤ、あなたはなにがしたいんだ?」


思わず口が開いてしまう。


「まあこれなら取得してもよさそうだな。とにかくこの幼稚園児の体力から抜け出したい!」


ポイントを消費し、スキルを取得すると、体が軽くなった感じがするが……

これって本当にアスリート並みの体力なのか?

まさか!?

俺は慌てて『ツリーシステム』の説明欄を見る。


ツリーシステム

早速ポイントを使ってスキルを手に入れたみたいね! 偉いぞ! このスキルのデメリットは相殺されて無くなってるみたいだよ! 良かったね! 多分本来の君の体力になってるはずよ

by自然と調和の女神エレメイヤ


安心した。

無事デメリットを無くせたようだ。

それにしてももとに戻っただけなら100ポイントを溝に捨てたようなものだが、まあいいか。


「次はポイント増加関係だな」


探すと2種類あった。

一つは今持っているのと同じ加算されるタイプ。

もう一つは経験値の総獲得数が半分になる代わりにポイント獲得数が倍になるって感じのものだ。

ここで考えなければならないのが、レベルによるごり押しで行くか、スキルを使っての手数で勝負するかだが俺はすでに決めている。


「ここは倍増の方だな」


俺にとってこの決断は容易だった。

理由は『複利』と『2倍レバレッジ』の存在だ。

例え総獲得経験値が半分に減らされたとしても、この二つがあれば通常の経験値をもらっているのと同じだからだ。

デメリットが小さいのであればメリットが大きい方を取る。

それが俺のやり方だ。


「じゃあこの『ポイント取得数倍増』を取得……うん? なんだこれ? 『『ポイント取得数倍増』は『ポイント取得数増加』の上位互換のため重複して取得することはできません。『ポイント取得数増加』を破棄して『ポイント取得数倍増』を取得しますか?』だって? しょうがないから許可するしかないな」


許可したことにより何かが体の中から消え、新たに何かが体の中から生まれた。

そんな感覚が体内を支配する。

これがスキルに関することだというのは簡単に理解できるが、このもどかしさに何とも言えない感情に陥る。


「一旦ステータスを確認しよう。ステータスオープン」


名前       篠幸村

年齢       18歳

職業       見習い精霊魔法剣士?

レベル      24

ユニークスキル  二刀流(雑魚) ツリーシステム 〇〇〇〇〇〇〇

スキル      ポイント取得数倍増 熟練度成長率増加 複利

         2倍レバレッジ アスリートの体力

称号       自然と調和の女神エレメイヤの使徒

その他      自然と調和の女神エレメイヤの寵愛

消費可能ポイント 122


しっかりとスキルが反映されているな。

それに消費可能ポイントも『アスリートの体力』の100ポイントと『ポイント取得数倍増』の100ポイントがしっかりと引かれている。

一応『ポイント取得数倍増』の説明を見ておくか。

内容変わってるかもしれないし。


ポイント取得数倍増

もらえる経験値が半分になる代わりにポイントの取得数が倍になるよ! それにしてもあなたは変態よね。なんでハイリスクハイリターンのやつを選ぶのかな? 変態ギャンブラーなの?

by自然と調和の女神エレメイヤ


俺は断じて変態ではありません!

少しでも強くするために取得してるんです!

それにしても説明が初めの『~倍になるよ!』までしかなかったのがそのあとまで追加されてるし。

ってことはリアルタイムで俺を監視してるってことか?

なに?

女神の仕事って暇なの?

それとも仕事すらもらえない駄女神なの?

説明を閉じ、もう一度開いてみる。


ポイント取得数倍増

駄女神じゃありませんー! しっかり仕事してますー! 部下に仕事を任せてることが多いだけですー!

by自然と調和の女神エレメイヤ


リアルタイムすぎる。

本当に俺を見ているようだ。

それに俺の女神感が崩壊していく。

相対した時は頼れる美人お姉さんって感じだったのが、今やただの子供だ。

おそらくこれが素であの時のが猫を被った状態だったのだろう。

しっかりだまされたぞ。

けどまあいいや。

こんなものだと割り切ろう。


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